現下の状況で東京在住者が徒らに他県へ赴くことには当然批判があると思う。そういった批判は受け入れなければならない。ただ、わたしがお伝えしたいことは以下のふたつである。いちこめ。みっつの密は極力避けるように行動しています。本日の佐原、銚子行もそこに関しては特に気を使いました。にこめ。平日、仕事で不特定多数の人と接せざるを得ないため、休日だけ家にこもってもどこまで効果的なのか疑問を感じます。事務所にいる分にはカウンターのビニルシート越しに対応しますが、呼ばれて出て行けばそれもないです。
というわけで肝要と心得るは、いつどこにいようとみっつの密を避ける、これであります。
東関東道を村下孝蔵を聴きながら疾駆する。梅雨も明け、前方には抜群の青空が広がっている。
道の駅・川の駅 水の郷さわらで買い物。あらかじめメモしておいた野菜・果物等を次々カゴに放り込み、レジでビャッと会計。持参の保冷バッグに入れ替え、正味15分の作業。
川の駅というのはあんまりなじみがないが、建物の裏側が利根川に面しており、観光船が出ている。乗ったことはないが、今日、Hさんがそちらの施設のトイレを使ったので、ホールで待っていた。すると、Tシャツを肩まで捲り上げ二の腕の筋肉を見せつけた中年男と同年輩の男、さらに小さな頭の八等身にまっすぐ伸びた脚をサンダルに突っかけた中学生くらいの少女の三人組が観光船の受付をしに来た。やりとりを眺めていると(実際のところ、谷崎潤一郎のように少女の脚に目が吸いつけられただけだが)、筋肉男が少女の父親なのかも知れない。
そういえばおとといだったか、潮来を舞台としたロマンポルノ『色情三姉妹 ひざくずし』(1979・監督白井伸明)を観たが、長閑なだけが取り柄の凡作だった。ロケーションは決して悪くない。喜劇なんだろうに中途半端なのがダメだ。この程度やっておけば笑ってくれるでしょうと高を括ったのだとしたら、演出をした監督の責任。たとえベタでも徹底してやれば笑いは生まれるのにから。
利根水郷ラインで40km超の距離を移動し、君が浜しおさい公園。犬吠埼を遠望す。波に迫力がある。砂浜が狭い。芝生でフリスビーをやろうとしたら、日に焼けるからとHさんの反対にあう。
人生も半ばを過ぎたアダルト同士がフリスビー投げ合う世界観を拵えればよい。まだまだ躰は動くのだから。
ウオッセ21のレストランうおっせで昼飯。まさに碗に詰め込んだといった感じの豪快な海鮮丼。Hさんに好評のメヒカリの唐揚げ。頭を落としてある。タルタルソースで食べる。
うおっせ定食。Hさんが桃という地名はなんなのだと言う。最初わからなかったが、銚子を桃子(桃の意味)と見間違えているのだった。あらま、可愛らし。たしかに〝銚〟の字は中国語で見かけない。いや、日本語でもここの地名と酒を注ぐ器〝お銚子〟以外で見ること使うことがあるだろうか。ちなみに〝姚〟なら女性の名の一字として中国語で見かけるな。
そんなことをのたまっている壮年も、疫病蔓延のストレスで薄毛化がさらに進行してしまいました。見苦しかったら相済みません。にもかかわらず、友人にこの画像を送りつけたところ、年相応に見えますよ、お帽子をかむったらいかがですか?と優しい返事をくれ、親切にも参照すべきキャップの画像まで送ってくれました。頭頂部がこのありさまですから、今後は側頭部を短めに、いわゆるソフトモヒカンのスタイルでいかざるを得ません。これからの時期、日除けにもなりますし、キャップをかむるという提案は有益なものと思い、わたしも早速いろいろ調べ始め、ネットで注文したところです。