川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

関東平野

f:id:guangtailang:20200112212405j:image曇天。普段ほとんど乗らない高崎線北本駅に差し掛かってなんとなく思い出した。僕の通っていた男子校は文京区にあるが、当時、北本に住む級友がいた。マイナーな市なので、高校生には埼玉のどこかという程度の認識しかなかったのだが、こうしてみるとかなりの遠距離通学だったことがわかる。片道1時間半はかかる。行き帰りそれがほぼ毎日。もっとも、現在だって南栗橋から浅草橋まで通勤している同業者がいる。満員なのか座れるのか知らないが、通学・通勤に関して自分は軟弱者だから、つい感心してしまう。

熊谷駅北口を出ると、シャトルバスを待つ人たちですでに長蛇の列。が、進みはわりかし早い。W杯期間中もラグビータウンの威信にかけて効率的な輸送を実現していたと聞くが、まあ、これくらいならストレスはないかな。バス賃代210円。ちなみに徒歩で競技場まで行くと3.5km。

f:id:guangtailang:20200112212423j:imageパナソニック ワイルドナイツにもクボタスピアーズにもW杯を沸かせた選手が何人もいる。日本人選手に限らず、優勝した南アフリカの選手も敵味方に分かれて躰をぶつけ合う。傍らの席に座る30くらいの男が、サム・ホワイトロック(NZ代表オールブラックス 108キャップ)を褒めそやしていた。

f:id:guangtailang:20200112212436j:image冬の関東平野で行われた野武士と槍の戦い。前半、福岡堅樹が躍動する。特に2個目のトライは近い距離で見ることができたが、タッチライン際を悍馬が駆け抜けたかと見紛うほどの迫力で、こりゃ、止められないわけねと思った。

f:id:guangtailang:20200112212448j:imageスクラムは槍の方が強いというか、巧いと思った。ただ、終始、野武士のディフェンスが速い。

f:id:guangtailang:20200112212500j:image34対11。野武士が槍を折った。マン・オブ・ザ・マッチが映し出される。

f:id:guangtailang:20200112212514j:image荒涼たる利根川河川敷。妻沼滑空場からグライダーが寂しく飛び立っていった。

f:id:guangtailang:20200112212523j:image荒涼たる北関東。川の向こうは群馬である。

f:id:guangtailang:20200112212533j:image上野駅で若廣の焼き鯖すしを購入。奮発して国産鯖。2,160円(税込)。普段はノルウェイ産を買う。僕は密かにこの焼き鯖すしのファンである。肉厚で脂がのって香ばしく米もうまい。数時間前、熊谷駅ビルのサイゼリヤにてアロスティチーニの有無を訊ねたところ無いとの返答で、若い女性服務員には悪かったが、何も食わず店を出た。その代わりにこの焼き鯖すしを買ったと言っても過言じゃない。