川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

雨の港

f:id:guangtailang:20191223202059j:image22日。Hさんの仕事関係のイベントで横浜のホテルへ。内容のほとんどに興味はないが、このダンスパフォーマンスはちゃんと見た。魔都の妖艶があったから。

f:id:guangtailang:20191223202220j:imageこの手のシャンデリアを見るといつも思うのだが、相当に重量がありそうな照明器具を吊り下げるには天井も鎖もかなりの強度が必要だろう。地震多発国の日本では余計のことそうだ。そういえば、ある映画で東日本大震災の揺れの強さをシャンデリアがどすんと落下することで表現しているものがあったな。ガラスがきらめいて美しさが生まれていたが。思わず、自分の真上の天井をチェックしてしまう。

f:id:guangtailang:20191223202246j:image400人はいただろうか。うち、385人は中国人である。多分ね。

f:id:guangtailang:20191223202255j:imageイベントが終わり、二次会の会場に移動するのだが、外はかなり強い雨が降っている。港沿いだからか風も激しい。何十人という移動者がロビーに溜まって右往左往している。統率者はいない。Hさんに訊いた店までの経路を調べると、距離にして1.3km。雨さえなければ歩ける距離だが、今夜は厳しいだろう。人数分足りるかどうか知らないがホテルの傘を借りるか、あるいは足りるだけの台数が来るか知らないがタクシーを呼んでもらうか。とにかく各自勝手に動け、そしてたどり着けという感じなのだ。10分経ち、15分経ち、雨は弱まる気配もない。ちょっと外に出てみると、風で傘が裏返る。寒い寒いと言っているおばさんがいる。フロントに寄っていくとHさんの朋友がすでにいて、タクシーは1時間待ちだという。日頃、Hさんも世話になっている業界のイベントなのであまり不満を言うのは控えるが、私の所属している業界で主催者側が同じ状況を座視していたら、翌日、先輩に呼び出されてみっちり説教されるに違いない。歩ける人、歩こうと日本人のおじさんと言い合い、われわれ6人は徒歩で向かう。傘は3本で、わたしやおじさんは外套のフードを被る。斜めに吹きつける雨粒で即座にびしょ濡れた。

f:id:guangtailang:20191223202304j:image23日夜。自宅で羊肉涮涮鍋。

f:id:guangtailang:20191224131113j:image24日晴れ。錦糸町谷記で漬け白菜と豚肉の炒め。このあいだは汁でびちゃびちゃだったが、今日は整っている。なぜわたしはこの東北料理を好んで食べるのか考えてみるに、やはりハルピンで初めて食った時の感動があるのかも知れない。圣诞节快乐!!