川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

魚香という謎

昼、行きつけの中国料理店で鱼香肉丝。酸味が少しあって青椒肉丝よりも好み。魚とつくが魚の入っていない四川省起源の料理。鱼香茄子も有名。これらも最初は雪駄を履いたエスイーことJに教わったのかも知れない。なにしろ彼は当時、中国八大菜系を念頭に「悠久の味に抱かれて」というオリジナル歌を作り、持ち前の声量を張り上げて唱っていたのだから。ちなみに大陸の料理名で単に「肉」とあればそれは豚肉(猪肉)を指し、牛肉を使う時は牛肉面とか水煮牛肉片とかわざわざ書いている気がする。あとさっきの酸味、中国語では「妬み、やっかみ」という意味もある。さて念のため【魚香】をWikipediaでみてみよう。[…中国語で文字通り「魚肉が香るもの」という意味の用語であるにもかかわらず、魚香は魚介類を含まず、、魚介類の料理に加えることも一般的ではない。言い伝えによると、このソースは通常淡水魚の料理において家庭で使われていたというが、あるとき魚がなくなり、そのときに残ったソースを肉の味付けに使ったのだという。この料理を皆が好んだことで、魚香という名前になった。]

f:id:guangtailang:20190313124307j:image数十年前、家族で北京を旅行した際に買った土産。「毛猴(マオホウ・もうこう)」といって清朝の頃に始まった伝統工藝品。蝉退(セミの脱け殻)と辛夷モクレンの蕾)を合体させて作る。現在、父親は関心なく母親はちょっとグロテスクなどと云うが、私が引っ張り出してきて海鸥カメラの隣りに飾ったのだ。ファニーで趣きがあるから。

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