川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

川と祈りの花火

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午前8時52分。自動販売機で600ml入った麦茶を買う。そして、緑の庇の下でごくごく飲む。向かいのほとんど終わりかけているマンション工事現場を眺める。60年配の初老の男たちが、暑さでヘルメットの下の顔を紅潮させながら交通整理をしている。このマンションが分譲だか賃貸だかもよくわからないのだが、いずれにせよこの一帯夥しいマンション建設現場があり、いいかげんもう供給過剰なんじゃないかと思う。東京五輪の前に情勢が大きく変わる気がする。f:id:guangtailang:20180802143438j:image午後1時30分。遅い昼飯を瑞華で。牛肉のあんかけ飯。今日はこの店の暗さがよく撮れている。電気の節約なのか、中国人経営の店でこういう暗さをよく経験する。大陸でも個人の店は勿論、公共の建物でも半分くらい照明を消して、薄暗いなあと幾度も感じたものだ。便所も真っ暗で、使うなら自分で点灯する仕様だ。そういえばHさんも、外の光がある時間はなるべく照明を点けないようにしている節がある。f:id:guangtailang:20180802143447j:plain座る席にもよるのだが、飯を撮ると明るい。f:id:guangtailang:20180802143455j:image

午後7時35分。長岡花火、NHK総合による生中継を見る。こういうかたちで全国に放映されるのは初めてじゃないか。長岡は今年開府400年だから、そのこともあるのかな。

打ち上げのあいまにゲストへコメントを求めるのだが、長岡が郷里である西山茉希の解説が平明にして的確だった。f:id:guangtailang:20180802210706j:plainf:id:guangtailang:20180802210749j:plainf:id:guangtailang:20180802210845j:plainf:id:guangtailang:20180802210940j:plainf:id:guangtailang:20180802211029j:plainf:id:guangtailang:20180802211110j:plain毎年8月2日、3日に開催されており、平日が多いので私は一度しか生で見られていないのだが、その時が花火を見て泣いた最初だった。この2日、3日から動かせないのにはちゃんとした理由(現在の長岡花火は空襲〔1945年8月1日〕からの慰霊・復興を祈念して始められた)があり、番組中そのような説明もあったが、ゲストのアメリカ人パックンもそれを承知で受けた仕事だろう。別に彼が居心地悪いとか、そんな空気は微塵も醸成されない。画面を通して見ても、何かしらうるっとさせるもののある花火だ。ただ、さすがに最後までは放映せず、8時40分過ぎに終了した。