川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

福岡~大濠公園西湖モデル説~

午前8時、今日はパンケーキを選ぶ。店内はガラス張りで吹き抜けなので、開放感がある。しかし、私の顔はぶちゃむくれている。f:id:guangtailang:20180718041259j:image

チェックアウトして街路に出ると、早くも太陽に灼かれる。地下に潜り、まだ店も開いていない通路を空港線まで歩く。人通りは多い。大濠公園駅下車。f:id:guangtailang:20180718041537j:plainf:id:guangtailang:20180718041618j:plain

園内を歩いて思った。これは杭州の西湖に似てないかしらん。それで何か謂れはないかとWikipediaを覗いてみると、果たして「西湖モデル説」という項目があったが、どちらかというとそれを否定するような内容だった。私は、下のような中国風の亭(ちん)があるから西湖っぽさを感じたという以上に、池の中央に浮かぶ小島をつなぐ石橋に西湖を感じた。Hさんの故郷に近い西湖に私は2度行ったことがある。広大なので隈無く廻り切ったとは言わないが、それでも陸から湖上から塔の最上楼から西湖を眺めたので、どういう景色かは知っている。無論、規模はまるで違うが、蘇東坡(宋代の詩人・政治家)が造ったという蘇堤の雰囲気にこの島と橋はよく似ている。f:id:guangtailang:20180718041853j:plainf:id:guangtailang:20180718041936j:plainf:id:guangtailang:20180718042024j:plainf:id:guangtailang:20180718042129j:plainf:id:guangtailang:20180718042306j:plainf:id:guangtailang:20180718042403j:plainf:id:guangtailang:20180718042455j:plainf:id:guangtailang:20180718042611j:plainf:id:guangtailang:20180718042718j:plainf:id:guangtailang:20180718042821j:plain

広い額から汗を垂らしながら池の周囲を散歩していると、中国人の団体客に遭遇した。彼ら彼女らは頻りに池を背景に写真を撮っている。やはり、この景色は中国人好みなんだろうと思う。「あら、ここ、西湖に似てないかしら」という言葉が老太婆(ラオタイポー)の口から漏れても少しも不思議じゃないのだ。f:id:guangtailang:20180718042919j:plain

午前10時45分、博多駅。巨大なオフィスビルの裏手に河太郎博多駅店はある。早くも予約客が数人並んでいるが、私は予約していない。いちにんなので、開店前に行けばなんとか滑り込めるだろうという頭があるのだ。その時、佐賀ナンバーのトラックが横付けし、おじさんが荷台から生きた烏賊を掬い、店内に運び入れた。開店を待つ客から、「おおっ」と声が上がる。呼子から来たのだ! 

果たして、ほとんど待たずに私は入店することができた。ランチの活き造り定食を注文する。ほどなくして出てきた透明な烏賊はまだ触手を動かしていた。糸島産の塩で頂く。f:id:guangtailang:20180718043023j:plainf:id:guangtailang:20180718043214j:imageいかしゅうまいは単品でさらに3つたのんでしまう。f:id:guangtailang:20180718043230j:imageゲソの部分はのちほど天ぷらにして出てきます。つい寿司もたのでしまう。f:id:guangtailang:20180718043306j:image

博多駅まで戻ってきて、まだ飛行機まで時間があるので、市街地の西端、姪浜(めいのはま)へ行ってみることにする。f:id:guangtailang:20180718043514j:plainf:id:guangtailang:20180718043616j:plainf:id:guangtailang:20180718043715j:plainf:id:guangtailang:20180718043759j:plain空港が近いっていうのは素晴らしいと思いながら搭乗口で待っていると、アナウンスがあり、羽田の滑走路の一部が閉鎖されたので、出発時刻が40分程遅延するという。閉鎖された原因は言わないのだが、帰京し、山手線に乗っている時に、穴ぼこが空いていたのをニュースで知る。羽田が間近に迫っても、しばらく旋回していて全然着陸しない。機内で幼児が泣いている。アナウンスがあり、滑走路がさらに変更になったらしい。

モノレール車内にむきむきの腕をしたアジア人男性がいる。彼は友人と快活に話しているが、こちらは疲労している。しかし、食欲はある。東京駅で利久の牛たん弁当を買って帰宅。躰はべとべと。空気が滞留しているというか、東京の方が暑いと思った。