2箇月にいっぺん錦糸町に行く用事があり、今日がその日だったので、アルカキット9階のくまざわ書店に隣接したカフェで昼飯。「墨田区はもとより、城東地区一番の商品を提供する初めての大型書店です」と謳うだけあって、ここの書店はなかなかの品揃えだ。年々、リアル書店から縁遠くなっている自分だが、やはり店内をうろうろするのは楽しい。
Hさんは勉強と会食とかで夜不在なので、晩飯の後、肩肘張らずに流して観られる昔の日本映画を物色し、80年代の角川映画だなと思い、DMM.comで『黒いドレスの女』(崔洋一・1987)。20歳くらいの原田知世が主演で勿論可愛いが、周りを固める男優陣に目がいってしまう。菅原文太、永島敏行、成田三樹夫、室田日出男、等々。このうち3人が鬼籍に入っており、30年以上前の映画だと考えればそれも納得されるのだが、他方で映画はどれほど年月が経ち、どのような視聴形態になっても、観る人がいる限り俳優は何度でも蘇り、画面の中を活き活きと動き廻って、人々にある時代の空気とともにめざましい印象を与えつづけるのだなあという、あたりまえな感慨に耽った。