川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

伝説のカーレーター

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神戸須磨浦山上遊園の伝説のカーレーター。Wikipediaによれば、「山の斜面をベルトコンベアを使って人を運ぶ登山用交通機関である。」。乗り心地の悪さを売りにしているが、いざ乗ってみると思っていたほど激しく揺れるわけでもない。ベルトコンベアで運ばれていくのだからこんなもんでしょうという感じ。赤ん坊や老人も乗っているし、のどかな印象の乗り物だ。ちょうど開通50周年だったらしく、記念品をもらった。

神戸出身の母親に神戸らしい場所に行きたい教えてくれろと言うと、「須磨行ってらっしゃいよ」。というわけで来たのだった。山上に着いた時、彼女の薦めた理由がなんとなくわかった。神戸には無論、これぞ神戸!という定番の観光地が数多くあり、それらの場所は観光客で溢れている。しかし、この山上では観光客の姿は見られず、地元の人々が弁当をひろげて食ったり、昼寝をしたり、読書をしたり、老人と孫が戯れたりしている。カーレーターと釣り合うのどかさがある。それでいて、回転展望閣からの眺望は抜群なのだった。23まで神戸で育った母親が日常的に足を運んで憩ったであろう山上、そしてその度に乗ったカーレーター。今も稼働している伝説のカーレーターである。