川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

暖気

f:id:guangtailang:20170905094202j:plainf:id:guangtailang:20170905094443j:plainf:id:guangtailang:20170905094254j:plainf:id:guangtailang:20170905100241j:plain2012年11月19日、ハルピンで初めての朝。今でもよく憶えている。北京乗り換えで前日の夜遅くに着いて、いかにも中国大衆食堂といった感じの店でガイドと一緒に羊肉串を食べ、ビールを飲んだ。外はもう結構な寒さだったが、ホテルの部屋の中は暖かだった。壁に据え付けられた暖気(ヌアンチィ)という温水暖房設備のおかげで。この設備のパイプが部屋中に張り巡らされている。

7時半くらいに目が覚めて、夜はネオンに濡れていた窓を通して街路を眺める。凍った道路の上を防寒したハルピン人が活発に歩き廻っていた。出勤途中の人もいるし、品物を地面に並べている人もいるし、犬(小狗)もいた。寒いのに元気だなあ、とばかみたいに単純な感嘆の声が洩れた。10分くらい眺めていた。暖気で相変わらず部屋は暖かだった。