川の照り

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

鳴子峡へ行きたしと思へども

萩原朔太郎の随筆をKindleで読む。99円。 昨年の秋だったか、おととしの秋だったか記憶が定かじゃないが、友人のSが仕事がらみとはいえタイミングばっちりの時期に鳴子峡の紅葉を訪れ、写真をツイッターにあげているのをみて、錦繡の断崖に目を奪われた。ま…

宵寝

昨日は昼職場にいる時から躰がだるくて、帰宅後、飯を食ったあと宵寝した。2時間ほどして起き上がると、だいぶ恢復している。やっぱり眠るのがいちばんだな。 大学の先生らが執筆した『東アジア海域に漕ぎだす3 くらしがつなぐ寧波と日本』(東京大学出版会…

浮遊感覚

《藤田敏八略歴》(KINENOTEより) 「【同時代の空気を青春映画に刻み込む】朝鮮・平壌で生まれ育ち、終戦とともに三重県に引き揚げる。東京大学仏文科在学中は演劇活動に熱中し、俳優座養成所にも通った。本名は繁夫で、1968年までは“藤田繁矢”名義で脚本・…

ひとの基底

土曜日の午後。肌寒く、いつ降ってきてもおかしくない空模様。23区西部に住むK夫妻と丸千葉。この名店の誉れ高い居酒屋は僕の地元にあり、ふたりはわざわざ足を運んだかたち。といって、夫妻はもとより僕も暖簾をくぐるのは初めてなのだ。Kたっての希望で…

懐かしい

越のむらさき、先月末の長岡行で2本買ってきたのは東京に売ってないだろうという頭でしたが、御徒町の吉池地下スーパーにあっさり売っていました。灯台下暗し。そりゃ吉池にはあるわよね。湯島天神、泉鏡花の筆塚。「高野聖」くらいしか読んだことないです。…

「空の怪物アグイー」

長篇小説は繰り返し読んだりほとんどしないが、50頁くらいの短篇小説で2回、気に入って8回くらい読んだやつはある。最初学生の頃に読んで、その後忘却していた小説を何かのきっかけで想起し、本棚の奥から文庫本を引っ張り出してきて、働くおっさんになって…

「わびしさ」について

特定の167頁。 北とぴあの空中回廊。2007年11月撮影。 「東十条の女」。いいタイトルだな。そこはかとないわびしさが漂っていて趣きがある。私は東十条駅で下車したことはないが、王子と赤羽のあいだにある、東京北部の駅だということは知っている。素子さん…

早熟

ツンドク。白い紙の断層。そのうちの1冊を昨日今日でやっとこさ読んだ。 任意の45頁。 この人はデビューして間もないようだけど、Wikipediaの頁が謎の充実をみせている。それに拠ると、「高校1年の時には、図書室で泉鏡花の『外科室』を原稿用紙に書き写し音…

放擲

3月に入ってすぐ読み始めた。が、まだ読み終わらない。とうとう誕生日まできてしまった。全287頁の小説だが、198頁までしか進んでいない。なにせ退屈だ。もう放擲する。 巧みな比喩を鏤めながら、巷間言われている「装飾体(美文体)」の文章がつるつると紙…

1:46

2008年2月11日、身延山久遠寺。菩提梯(石段)を上から。高低差104m、287段。今なら途中2回くらい休憩を挟まなければ、この太り肉の軀では登り切れない。苔に掌を置いている場合じゃない。 2017年11月20日、昨日読み終えた榎本泰子『上海 多国籍都市の百年』…

八重洲ブックセンター

晩秋にふと牛タンが食べたくなり、東京駅八重洲口まで繰り出す。牛たん定食1.5人前を塩で。久しぶりに食べるとうまく、米を大分おかわりしてしまった。その後、八重洲ブックセンターへ。ここはリアル書店としては屈指の品揃えで、そんじょそこらの商業施設の…

蟄居

昼。いよいよ雨の降り激しく、徒歩2分の投票所まで往復するだけで靴の内部が浸みる。もう今日は一歩も外に出ない。ソフトバンク対楽天でも観ようと思う。天気予報によると、Hさんの澳門行は絶妙に台風が去ったあとだな。『名誉と恍惚』は577頁まできた。

雨読

昼。辞書みたいに厚いから重くて嵩張るのに、読み始めたら止まらなくなって事務所にまで持ち込んだ『名誉と恍惚』(松浦寿輝著・新潮社)。221頁を読み進めているが、765まで頁が振ってある。まあ時間はかかるにしても苦労とか忍耐とは無縁に読了できるだろ…

コンセプチュアル

2016年12月10、11日。仙台の夜景、朝景。ビル群の隙間に規模の大きいことで知られる駅前ペデストリアンデッキも見える。政令指定都市だから比べるわけでもないが、先日行った浜松と比べるとビルの建ち方がみっちりしている感じがする。 ビートたけしの書き下…

久々の小説

久々に読書した。それも小説を。装幀と題名が好みだったから。第157回芥川賞受賞作だという。単行本で100頁にも満たないのですぐ読める。まあまあの中編小説をひとつ読んだなという感じ。文章はうまく、38の年齢のわりに燻し銀の趣き。魚釣りや日浅の人とな…

挽歌

2013年9月22日、釧路。この時はまだ読んでいなかったが、のちに読んだ釧路を舞台とする小説、原田康子『挽歌』には驚かされた。1956年初版発行だからもう60年も前の、言ってみれば「昔の小説」なのだが、古さを感じさせない。勿論、携帯やらLEDやらカーナビ…

活字に触る

最近、一冊の本を通読するような読書をしていない。しかし、活字には触れている。網膜が触れまくっている。