川の照り

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

映画

いつか『思い出のマーニー』の中文を思い出してきっと泣いてしまう

我非常喜欢北海道。虽然那里没有我的亲朋好友,但是我已经去了十多次了。一般我坐飞机去,但是上大学的时候我有时间,所以也坐船去过。一提到北海道马上就让我想起,北海道清爽的空气、笔直的街道。最近我看了由吉卜力工作室制作的电影叫『回忆的玛妮』。这…

闇に抱かれて

日活ロマンポルノ、『闇に抱かれて』(1982・監督 武田一成)をFANZA動画で。【以下、ネタバレあり。役名では呼ばず、俳優の名で呼んでいます】 冒頭、風祭ゆきが無邪気にゲームセンターで遊んでいる。瓦割りゲームやレーシングゲーム、パンチングゲーム。華…

やどなし

『無宿(やどなし)』(1974・監督 斉藤耕一〔斎ではなく斉になっている〕)をDVDで。昭和12年に時代設定されている。西暦でいえば1937年で日中戦争の始まる年だ。劇中にも軍隊の影が少しだけ出てくる。調べてみると『冒険者たち』(1967・監督 ロベール・ア…

ポロポロだよ

日活ロマンポルノ、『おんなの細道 濡れた海峡』(1980・監督 武田一成)をDVDで。 【以下、ネタバレあり。役名で呼ばず、俳優の名で呼んでいます】 冒頭、ストリッパーの山口美也子と朴訥とした三上寛が列車で盛岡に向かっている。山口の夫でストリップ小屋…

津軽じょんがら節

先月19日の雑記の最後に観なければと書いた『津軽じょんがら節』(1973・監督 斎藤耕一)をDVDで。深夜皆が寝静まっている時間帯に観たが、外で雨がしとしと降る音を搔き消すように津軽三味線がびゃんびゃんと響き渡る。 もうね、冒頭のこの画で圧倒されてし…

灰青色の街

日照重慶(2010・邦題 重慶ブルース・監督 王小帥)を日本版がなかったので大陸版DVDで。日照というのは日が差すとか、太陽に関係することかと最初思ったのだ。重慶などの内陸地域は日照時間が少ないと聞いたことがあって、それで余計にそういう連想になった…

陋巷

最近、ひょんなことから立派なキャビネットを譲り受け、事務所の2階に置くこととなった。整理した書類を内部に収納し終え、遠目に眺めていると、キャビネットの上が少し寂しい。何か飾ろうとごそごそやっていると、父親が昔に中国のどこかで買ってきたらしい…

70年代後半日本映画

斎藤耕一の『凍河』(1976)、『季節風』(1977)をDVDで観直す。両方ともメランコリックで暗いトーンが全編を覆っている。内向的ともいえる。1970年代後半といえば、1972年のあさま山荘事件で「政治の季節」が終息し、80年代の消費社会ないしサブカルチャー…

屹立

『江戸川乱歩の美女シリーズ5 江戸川乱歩「暗黒星」より 黒水仙の美女』を観直す。本作は1978年10月14日に、テレビ朝日系「土曜ワイド劇場」枠で放映された。去年の10月に亡くなられた江波杏子さんの終盤の怪演が忘れがたいのだが、ドラマとしてもシリーズ屈…

摇啊摇, 摇到外婆桥

『上海ルージュ』(1995 原題『摇啊摇, 摇到外婆桥』)をDVDで。上海ルージュって、この映画観終わってもわかったようなわからないような邦題だな。鞏俐が真っ赤な口紅を引くからか。原題は、揺られ揺られて、おばあちゃんの橋まで、というわらべ歌から取ら…

セクシー・ダイナマイト・アクション

晴天。冬の天気は安定している。昨日もゆりかもめを台場駅で降りると、例の自由の女神像の立つ広場やレインボーブリッジの背景は、涙ぐましいブルーの空だった。 裸でシャワーを浴び、蟻の門渡りにベビーパウダーを叩き込むと、午後2時半過ぎに外出。福建喫…

『任逍遥』

この映画が日本で公開されたのは2003年2月というから、もう15年経った。あの時はまだビルの外階段を上った2階のユーロスペースで観たのだ。僕は27歳で、働いてはいたが、働くことに屈託を覚えていた。 DVDも所持しているので、現在に至るまでに2回くらいはそ…

「辺境からの手紙」

ドゥニ・ヴィルヌーヴ『灼熱の魂』(2010)を東京芸術センターのブルースタジオで。金曜日の午後7時。観客は私を含めて3人。この館に来るのは、アピチャートポン・ウィーラセータクン『ブンミおじさんの森』(2010)以来だが、あの時も観客は3人だった。1,00…

切なさとだらしなさと

午後から晴れた。が、またぞろ台風が発生したらしく、その14号ヤギの進路が、僕が飛行機に乗る日まさにその空域を目指しているようなあんばいなのだ。困ったなあ。 会社をやめた恵子(山口百恵)が友人と不倫する元上司の岩淵(津川雅彦)に、「家庭にお戻り…

『傾城之戀』

アン・ホイ(許鞍華)監督の『傾城之戀』(1984/98分)は、原作にかなり忠実につくられている。グラスの底に密林がみえる。レパルスベイ(浅水湾)ホテルの朝食。この後、流蘇が上海に戻ると言い出す。雨のレパルスベイ・ホテル。漂うふたり。香港に戻ってく…

剛い髭ときつね目

高温多湿の夜。冷房は点けずに部屋を暗くし、道東の原野が吹雪く、真逆の季節の映画を、パンツ一丁で観る。『きつね』(仲倉重郎監督/1983/104分)。じっとり汗をかく。 主演は、私はあまり知らないのだが、両親の世代は皆知っているミュージシャンの岡林信…

浮遊感覚

《藤田敏八略歴》(KINENOTEより) 「【同時代の空気を青春映画に刻み込む】朝鮮・平壌で生まれ育ち、終戦とともに三重県に引き揚げる。東京大学仏文科在学中は演劇活動に熱中し、俳優座養成所にも通った。本名は繁夫で、1968年までは“藤田繁矢”名義で脚本・…

『それから』

日中は陽が出たり曇ったりを繰り返していたが、午後5時を合図に凄まじい驟雨があった。映画どうしようかなと一瞬迷ったのだが、30分ほどすると雨は完全に止んだ。 ホン・サンス『それから』(2017/91分)をヒューマントラストシネマ有楽町で。何年か前にこの…

青梅竹馬

退勤後、地元駅前の回転寿司屋でHさんと落ち合う。今日はすんなりとテーブル席に通される。彼女は午後いっぱいかけて、新大久保で髪型を変えてきた。先だって日曜日の夜、この寿司屋に来たときは178番の票を取らされ、163番あたりから進みが妙に遅かったので…

夕陽を眺めるように

2011年8月9日午後6時21分の夕陽。 タイトルバックの夕陽。 『スローなブギにしてくれ』は1981年公開。藤田敏八のフィルモグラフィに於いて重要な作品だと思われる。どこかで読んだが、本人も撮ったあと、わりと自信を持っていたらしい。ただ、興行的にはとん…

画面の中

2箇月にいっぺん錦糸町に行く用事があり、今日がその日だったので、アルカキット9階のくまざわ書店に隣接したカフェで昼飯。「墨田区はもとより、城東地区一番の商品を提供する初めての大型書店です」と謳うだけあって、ここの書店はなかなかの品揃えだ。年…

『ジャンプ』

愛している女がある日、りんごを買ってくると言って出かけたきり男の前からいなくなり、音信も途絶える。男はしゃにむに捜索を始め、手がかりはぽつぽつ見つかりはするものの、女の居場所までは辿り着けず、なぜ自分の前から女がいなくなったのかその理由も…

ラグビーシャツ

10日夜。本来はシネコンで2本の映画をはしごする予定だったが、マスクの内側で洟がちゅーっと垂れてくるし、頭もぼーっとしてくるしで、ひとまず今夜のところは90分ちょっとの『15時17分、パリ行き』(2018)だけ観ようと考えを変えた。 19時15分、閑散とし…

独特の映画

アピチャッポン・ウィーラセタクン『ブンミおじさんの森』(2010/タイ/114分)を北千住の東京芸術センター2階、シネマ ブルースタジオで。以前、この建物から程近いワンルームマンションに住んでいたことがあり、ブルースタジオの存在も当時から知っていたの…

『ミッドナイト・バス』

先日長岡に行った時、喫茶シャルランの階段を下って表に出ると、並びの商店のガラス戸に貼ってあった映画『ミッドナイト・バス』のポスター。後日気になって調べてみると、ちょうどあの日(20日)から新潟で先行ロードショーが始まっていたんだな。 私は昨夕…

函館、映画の街

2008年3月16日、弟とふたりで旅した函館。海風が肌寒く、陰気な日だった。 旅行のしばらく前に『ノエイン もうひとりの君へ』(2005~2006)というSFアニメをふたりして観ていた。このアニメの舞台が函館で、その影響もあって、ちょっと行ってみるかというこ…

一瞬の夢

『一瞬の夢(原題・小武)』(1997)。ジャ・ジャンクー監督長編デビュー作。自らの出身地山西省汾陽で撮っている。物語自体は他愛ないと言っていいものだが、映画としてはいきなりの傑作である。 原題にもなっている主人公シャオウー(小武)の、冴えない風…

散歩する侵略者

シネコンで黒沢清『散歩する侵略者』(2017)。小腹が空いたのでホットドッグを食ったが、ソースが妙に塩辛くてまいった。映画はSFじみた題名だが、ホラー、コメディ、アクション、ラブロマンスなどいろんなジャンルを横断していて、独特のスペクタクルな映…

帰らざる日々

池袋新文芸坐で『帰らざる日々』(1978)。今月中旬、飯田に行ったあとなので是非スクリーンで観ておきたかった。 藤田監督にしてはオーソドックスな青春映画だと思う。新宿から飯田へ向かう列車内で主人公辰雄の回想が始まり、飯田に着く頃に回想が現在に追…

非行少年 二本立て

池袋新文芸坐で『非行少年 陽の出の叫び』(1967)と『非行少年 若者の砦』(1970)の二本立て。前者は藤田監督のデビュー作。主役平田重四郎の面構えが全編通していい。白黒画面が余計精悍にみせているのか。ナイフで腹を刺され、這う這うの体で部屋にたど…