川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

その他

ルベレンウェイシェンモブパーディヂェン?

ルベレンウェイシェンモブパーディヂェン?と訊かれたって、そりゃ、地震があることが日本列島の常態だからだよ。日本人は慣れっこなんだ。怖くないことはないが、皆覚悟ができているんだろう。ここに暮らす限り、大小さまざまな揺れと死ぬまでつきあってい…

テンソク

晩飯を食べている時、昔、中国に纏足という奇習があったですよねと向かいの女に振ってみた。相手は何のことかわからない様子で、箸のあいだに肉のかけらを挟んだ。こちらもテンソクの中文発話がわからないから、ジャオ(脚 jiǎo)の指をこうして内側に折り曲…

花冷え

29日。雪。新型コロナとは関係ないような貌で降っているが、外出を控える気持ちが強化され、東京の人間にとっては関係ないこともない。どこかで鴉が鳴いている。雪は避けているのか。僕は三月中旬に生まれたのだが、今日みたいな日があると、三月の寒い日は…

海からの風

23日、晴れ。どうしてこんなにぬくい2月があるのだろう。海が見たくなって、Hさんの賛同も得られたので、旭・銚子方面に向かう。かなりの強風で、高速の吹流しも真横に張ってぶるぶる震えている。上述の2市は海沿いなのでなおのこと凄かった。 まずは以前行…

小燦と緑色の昼飯

2日、晴天。大多喜のハーブ園へ。前日、歯茎を切開したため、Hさんが誘っても断った母親と、父親、小燦も一緒だ。痛み止めを呑んで、歯の調子が思ったほど悪くないからだって。こちとら、インプラントの一進一退で歯茎の切開は何度もやり、慣れっこになって…

中華風アロスティチーニ

夜。御徒町の高架下で中華風アロスティチーニを10本食らう。Hさんは今月大陸に帰るのをやめ、飞机票を退掉するので連絡しろとぼくに命じるが、航空会社の番号にかけても全然繋がらない。ナビダイヤルでお繋ぎします、などとぺちゃぺちゃアナウンスが流れる…

残響

18日。西新井まで散髪に行く。もうここ3、4年来行きつけの店だ。現在の店長だという担当者に、広島出身の店長がいたはずだがと問うと、もう1年以上前に辞めており、奥さんの実家がある秋田で独立しているという。ちなみに奥さんも美容師と聞いている、と。見…

神戸牛肉

6日夜。18階より神戸港を臨む。「正宗的神户牛肉(ヂェンゾンダシェンフニュウロウ)ですね」とHさんがこの店の肉を絶讚する。サシが絶妙に入り、圧倒的にうまい肉で、私も驚いた。 時間は遡り、在来線で三ノ宮に着いたのが昼過ぎ。上島珈琲店で軽く食べ、…

シンガンシェン

5日。神戸の祖母を訪ねる途中、Hさんと京都で一泊する。祖母が施設に入って3回目の正月だ。毎回、行きは新干线(シンガンシェン)、帰りは両親と合流してクルマで帰ってくる。以前には有馬温泉、淡路島、倉敷などで一泊した。 南禅寺の三門に上って遠望する…

西の覇王

3日。体調優れずいちにち蟄居。横臥しながらJ SPORTSで高校ラグビー準々決勝4試合を観る。甲子園も花園もベスト8がおもしろいとはよく言われることだ。実力伯仲同士の戦いだから。それにしてもラグビー文化とは西のものだ。今回も大阪の3校が当たり前のよう…

漂泊者

大晦日、晴れ。私は部屋や便所、Hさんはダイニングや玄関の掃除をしたあと、北千住に繰り出しました。人混みに揉まれながら目抜き通りを歩いていくと、不覚にも目的の喫茶店が閉まっていたため、思いつきで駅前のカラオケボックスに入ります。どうゆう風の…

言の葉の水

昨夜、NHKでやっていた井上陽水のデビュー50周年を特集した番組の中で語られた言葉のうち、今朝起きても印象に残っているものを念のため書き留めておこう。なお、正確性は欠くと思う。 松任谷由実。自分がデビューした当時、おんな陽水とかおんな拓郎と呼ば…

雨の港

22日。Hさんの仕事関係のイベントで横浜のホテルへ。内容のほとんどに興味はないが、このダンスパフォーマンスはちゃんと見た。魔都の妖艶があったから。 この手のシャンデリアを見るといつも思うのだが、相当に重量がありそうな照明器具を吊り下げるには天…

高架下にて

19日、夜。上野の客先に寄った帰り、高架下のラムタラ上野店でロマンポルノを漁る。店内では「西部警察」(1979~84)の高揚させるテーマ曲が繰り返しながれており、そこに上の線路を通過する電車の音と振動が被さる。さらに別の電子音楽も流れているようだ…

ティンブドン事件

月が替わって今年もあと1ヶ月。インプラントの土台は周辺組織と結合しつつあるが、仮歯は来年になってしまうだろう。費用も期間も手順も事前に知ることができても、いざやってみるとまた違った感慨を抱く。ここに至るまで一進一退の攻防もあったが、やる前は…

さみしい海辺

10日、小春日和。さみしさの漂う11月の海水浴場。ぼくは波打ち際まで行ったが、振り向くとHさんはついてきていない。30mくらい後方で打ち捨てられたゴミの上に立ち止まり、顰めっ面をしている。そこまで戻り、けっこう波は荒いよと言うと、没有什么好玩と低…

フィジカル!!

2日夜。決勝は南アフリカの完勝だった。開始早々、イングランドのPRシンクラーが味方とぶつかって頭を強打し、負傷退場。これが響いたのか、スクラムは南アが圧倒的優勢、イングランドは再三コラプシングをとられ、そのたび南アのポラードのペナルティキック…

準決勝

27日曇天。Hさんと約束していた湧水汲み、みかん狩り、道の駅での農産物買い、豆腐買いに寄居風布、ときがわを回る。ふたりとも気に入って何度か行っている土地だ。空のポリタンク2つをクルマに積み込み、出発。無論、夕方からの南ア対ウェールズ戦が始まる…

準々決勝

19日。花道でチームメイトから禿げ頭を撫ぜられるローリー・ベスト主将。今大会で代表を引退する。北アイルランド、クレイガボン(Craigavon)出身。180cm、110kg。クライガボンという表記もある。ダニエル・クレイグのCraigと綴りが同じだからクレイガボン…

スーパーカー2台

13日昼、颱風の影響が軽微だった東大阪市花園ラグビー場。トンガ対アメリカ。これぞアメリカおやじという連中。裸に星条旗のオーバーオールというのが何とも言えない。 アメリカン・ファミリー。 トンガの今大会最終Sipi Tau(大阪にて)。気合いが入ってい…

安全第一

12日朝。隅田川沿いのプロムナードに行ってみる。強風にフードをあおられ、薄毛や顔面に雨が降りかかる。いつもと違う何かしら生臭いにおいが漂う。土手の道でせ〇しの男とすれ違ったが、他に人は見かけない。 11日夜。颱風の接近しつつある静岡袋井でオース…

待ち濡れた男

ドヤ街近くのシャッター商店街。秋の高い空の下、座り込む男らにラグビーに対する興味は微塵もない。ただ、ビールは飲む。颱風はどうやら関東・東海を直撃しそうだ。 9日昼。仕事の合間に帰宅し、アルゼンチン対アメリカを観る。アルゼンチンの素早い展開に…

颱風の不安

タッチライン沿いを激走するTJ・ペレナラ。マオリの血を引いているのでハカをリードすることも多い。184cm、90kg。すでに試合終盤、71対9の大差がついている。 6日昼。帰宅してテレビを点けるとニュージーランド対ナミビアは前半33分で10対9。思わず二度見す…

ブエノスアイレス今何時

昔から贔屓にしている福岡の店でバーバリアンのラガーシャツを買う。サイトの値段を見た時、えっと思ったが、10%の衝撃とはこれか。 5日。今日は3試合組まれており、照吉は嬉しいです。パイナップルのシャツを着て雄叫びをあげるオージーカップル。男が微妙…

肉弾戦

3日夜。アイルランド対ロシア。ビールを飲むのが画になるおばさん。こちとらは自宅で梅酒を飲みながら観戦。 アイルランド人といえば、前回W杯で日本が南アフリカに勝利した際、日本人以上に歓喜してくれたらしく、YouTubeか何かで僕もその動画を見た。判官…

Ka Mate(大分にて)

Ka Mateが始まる。カ・マテ!カ・マテ!(私は死ぬ!私は死ぬ!)。あおり運転をしてイキがっているシャオルベンレンは彼らと対峙したらいい。 両チームが入場してくる前、横に並んだオールブラックスを見て、何人かのカナダ選手は目が泳いでいた。 2日。こ…

榨菜の罐詰

29日午前9時。ベッドに横臥しながら昨夜の日本勝利に対するラグビー強豪国の反応をスマホで読んでいると、Hさんが新大久保にしか売っていない榨菜を買いに行くからついてきてくれろと言う。新大久保にしか売っていない榨菜とは何だと反問すると、上海姐がそ…

ティア

26日夜、ラグビーW杯のイングランド対アメリカを観る。ほとんどの時間、イングランドがアメリカの陣地で試合を進め、結果的にはかなりの点差がついた。しかし、両国とも最後までファイトしていた。考えてみれば、スポーツ大国のアメリカがここまで劣勢に立た…

Kapa o Pango(横浜にて)

ここまで自宅で全試合観ている。連休中はどっぷり浸かるつもり。『インビクタス/負けざる者たち』(2009)のテレビ放映版はカットが多く、巨匠イーストウッドへの敬意を欠くと批判する向きもあるが(ちなみに声優陣は見事)、何はともあれオールブラックス対…

干し梅のような糞

6日。涙ぐましいブルーの空に入道雲が湧いている。業務上定期的に顔を合わせねばならぬ、トンチンカンな物言いで変に被害者意識の強い母娘の客がいるのだが、今日のきゃつらの要求にはいつも以上に腹が立った。当然、峻拒したが、怒りがあとを引いて、そのこ…