川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

その他

3日、4日。

3日、晴天。父親が山梨方面に華さんを連れて行きたいと中央道にのぼったが、案の定、地獄の渋滞に巻き込まれ、脊柱管狭窄症を患う母親がそれ見たことかと怒り、隣りに座る華さんもなんとなく同調、助手席のおれも後部座席のふたりに同調、3対1で勝負あり、山…

欧州の香り

日曜日の夜、ハイネケン・チャンピオンズカップを観る。テストステロンおよび欧州の香り。 やあ、ミシュランです。クレルモン・オーヴェルニュのスポンサーなんだと思ったら、本社がクレルモン=フェランにあるんですって。 重戦車の突進。多分130kgくらいあ…

光るラオタイポー

今朝方、華さんのみた夢。帰りが遅くなったある晩、彼女は道に迷ってしまった。駅から自転車で走ってきたが、途中、勝手知ったる家までの道が見慣れないものに変貌している。ぐるぐる回っても一向に馴染みの道に出ない。額に汗が浮き、焦りだす。すると突如…

チートデイ

三年ぶりか、いやたぶんそれ以上ぶりだろう。細かいところはもうわからない。今年に入って彼から連絡をもらい、今は日本にいるのだと知った。以降、なかなか僕の都合がつかなくて悪かったのだが、今日秋葉原で会った。 ここ数年、彼は上海にいたり台北にいた…

豪雨─反ボミワ宣言

思い出。その当時、私はまだ上野から春日通りの坂を上がった途中にある実家に住んでいた。Mという友人と週末、月に一、二度くらいだったか、上野の居酒屋で酒を呑み、その後坂を上って実家の部屋で灯りを暗くして音楽を聴きながらまた酒を呑むというのをや…

階段

家の中のことで母親と妙に意気投合したのが階段にモノを置かないということ。ここで華さんを例に出すのは申し訳ないが他意はないので。彼女が自宅の階段の端にスリッパを置いたり、拭き掃除の洗剤のボトルを置いたりする。それらは一時的なものではなく、ず…

假面をかむる

ある日。野暮用で都庁第二本庁舎に行く。晴れ渡っているが、風は冷たい。そろそろ花粉で目が痒い。大江戸線プラットホームへ下りてゆく深さ、これはTX線で秋葉原に行ったりするから慣れているが、車内の狭さにはあらためて驚く。現代日本人の体格からして…

好日

こんにちは。卓球の福原愛さん、石川佳純選手を尊敬している鶴岡抄太郎です。無論、彼女たちは僕よりかなり若いのですが、尊敬するのに年上も年下も、ましてや男も女も関係ありゃしません。森喜朗が自らの発言により集中砲火を浴びて辞任に追い込まれたよう…

結露と老人

冷たい雨が降っている。予報では明日にかけて関東の平野部でも雪が見られるという。まあ、このあたりは雨のままだろうと思うけど。ふと見ると家の玄関ドアの内側が結露して、全面びしょびしょに濡れている。こんな風になるんだっけなと初めて気がついた感じ…

1976年の玉のれん

5日、昼。高校ラグビー準決勝第一試合をJ SPORTSで観る。僕は僅差で東福岡と思っていたんだけど、逆の結果でしたね。東福岡は東海大大阪仰星との激闘の疲労が残っていなかったと言えば嘘になるでしょう。ただ、京都成章のピラニアタックルを褒めるべきかと思…

オレンジがかったぼわん

階段の滑り止めを1階から3階まですべての段に張る。住んで3年目にして初めてやったことだ。これを張らなかったからファさんが滑落したのだと少し考えたが、実際は逆なんだろう。ふたりとも3年間滑ったことがなかったから、これを張るという必要性が頭にのぼ…

チャック交換代

19日。ファさんとともに銀座へ。彼女のスーツケース及びワンピースのチャックが破損したとのことで、前者を新たに購入、後者の修理・交換を頼みながら銀ぶら。人は歩行者天国には比較的少なかった。なにしろ中華圏の観光客がいない。静かな街路と言えば言え…

福井

先日、福井県出身の女性と雑談する機会があった。彼女の郷里は敦賀で、東京に出てきてだいぶ経つらしいが、イントネーションになんとなく西のものが混じる。敦賀気比って野球で有名な高校がありますよねと抄太郎が言うと、まさにその学校の卒業生であった。…

無題

〈シオノギ・ミュージックフェア〉(2020年11月28日放送)より

タイドプール

房総半島のかなり南。左手に犬のリードを握りながらタイドプールを眺める。空は薄曇りで、暑くもなく寒くもない。風もさほどじゃない。母親のおごりでこれから海を臨むテラス席で海鮮を食べるのだが、順番が来るのを待っている。肉球のクッションを駆使して…

針と歯車

数日前。錦糸町で久しぶりに北方の儿化音を聴いた。昼時この街に来ればだいたい入る中国料理店。それでも新型コロナで無沙汰だった。通されたのが相席で、僕も含め皆いちにんで黙々と食っているから、服務する彼女たちの声が高らかに響く。南方人を妻に持つ…

グリルの焔

颱風の影響で友人Jとの檜原村キャンプが中止となり、彼の「神戸岩(かのといわ)行きたいですのに」の言葉も風雨の中に消えた。残念だが、機会をとらえて奥さん、その妹さんと是非行ってほしい。 さて、キャンプの代わりに友人J宅の庭でグリルをやることと…

器械としてのいすみ

鶴岡抄太郎はいすみ市の大原漁港近くで昼食をとろうと、旭市からひたすら九十九里を南下した。重苦しい雲の垂れ込めたいちにちだったが、それでも海岸沿いの直線道路を走るのは気持ちよく、海側のウィンドウを開け放った。全長66kmに及ぶという九十九里を端…

いとこん

ファさんが月餅を「げぴん」と発話するのはまだその指示するところのモノを推測できる。それ混ざってるから。「げっぺい」ね。覚えといて。先日、彼女が電話で誰かと話している最中、出し抜けにベッドで横臥する私に「いとこんてどこ?」と訊くから、どこっ…

苔むし塔

曇天。降っているようないないようなしみったれた雨です。 護摩屋敷とは、山伏がヌルデの木などを焚いて修行をするところ。昔、修行に訪れた僧たちが、ここの水で身を清めたと伝えられることから、この名前がつきました。(「秦野市観光協会」サイトより抜粋…

海辺の光景

強い陽射しの下、展望塔から防風林越しに太平洋を臨む。無意識に金属板に腕を乗せて、危うく火傷しかけた。その腕はすっかり褐色だ。あたりに人気はなく、妙な静けさに包まれており、流れる汗の音さえ聞きとれそう。 Hさんは展望階にハナから上る気がなく、…

灯台へ

晩飯時は風の谷のビールとハイボール、Hさんの残した梅酒を飲んだくらい。ただそのあと地下1階のゲームコーナーでエアホッケーを4試合やったら酔いが回った。それで部屋に戻るなり、ベッドに仰臥。焼けた腕を目の前にかざしながら、酒に弱くなっているなと…

碧色の16歳

下田の多々戸浜を臨む。今年の夏、海開きが中止になった海水浴場、茨城、千葉、神奈川はかなりの数に上るのに対し、静岡はわずかである。下田一帯の海水浴場には人が犇いていた。去年の7月に来た時も犇いていたし毎夏犇いているのだろうが、今年は関東圏から…

ケイラン並びにヤーダン

房総の森の中を走っている時、過去最多360人以上の感染を確認というニュースを聞いた。まあ、こんな日に強いて県を跨ぐ必要もなかったのだが、前々からHさんが鶏卵並びに鸭蛋(ヤーダン・アヒルの卵)を受け取る約束をしている相手が君津にいて、Hさんが今…

アカチャンホンポにて

午前中大雨だったが昼過ぎには止み、錦糸町に繰り出す。Hさんの息子の嫁シャオレイが9月に出産予定なのだが、その胎児(男)の入り用な品を買いにアカチャンホンポへ。やはり日本製がいいということか。 先に昼飯を食おうと、わたしがあらかじめ調べていた…

脣、叢、躰

雨のち曇り。終日蟄居。都知事選の盛り上がらなさが異様だが、昨日仕事のあいまに期日前投票に行ってきた。そんなことよりしかし、熊本南部の豪雨災害、こちらも豪雨による中国三峡大壩のすわ決壊かという事象の方に関心がある。日本のテレビニュースで後者…

グアシャ

7月2日、晴れ。おとといの深夜、トイレに下りていったHさんがなかなか戻ってこない。20分も過ぎたろうか。大便の可能性よりも不安が先に立ち、がばっと起き上がると僕も下りていった。すると、トイレの扉が開け放たれ、便座にHさんはいたが、壁に頭をくっ…

刈り込まれて

21日、晴れのち雨。池袋に蘭州拉麺と羊肉串を食べに来る。ついでに3ヶ月以上切っていないので散髪。思っていたよりも羊肉の片が大きく、食い切れなかった。照片では4本ずつ皿に分けられているが、5本食ったのは私。女は1本の途中までしか食わず、串に残った…

およー! フライングディスク🥏

食後、今夜も公園でフライングディスク。フリスビーというのはワムオー社の登録商標らしいのでね。Jに中文ではなんて言うのん? と訊かれ、調べて〝飞碟(フェイディエ)〟と知った。未確認飛行物体いわゆるUFOのことも飞碟と呼ぶらしい。まあ、飛ぶ円盤と…

丝绸之路①

17日、晴天。気温も30℃近くありそう。思いつきでバドミントンのラケットとシャトルをリュックに詰め、荒川(放水路)の河川敷に行く。 なんとなく予想はしていたが、シャトルが風に流されて、思う場所に全然飛ばない。まともに打ち合えないからHさんもうん…