川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

蓬平温泉1「グレードアップ」

29日昼過ぎに長岡到着。駅ビルの中でへぎそばを食べようとしたら、店の外まで列をつくっている。そんなら先にクルマを借りて、いっそ小千谷の店へ行ってしまおう。向こうに着く頃には昼飯の時間を少しはずれているだろう。と思ったら、甘かった。午後1時半に…

画面の中

2箇月にいっぺん錦糸町に行く用事があり、今日がその日だったので、アルカキット9階のくまざわ書店に隣接したカフェで昼飯。「墨田区はもとより、城東地区一番の商品を提供する初めての大型書店です」と謳うだけあって、ここの書店はなかなかの品揃えだ。年…

ゾーン

昼頃までひどい雨が降っていたが、そのあと急激に晴れた。午後6時、仕事を終えて、今日はひとりの晩飯なので、スーパーへ買い物に行った。おれの住んでいる地域は23区には案外珍しい大規模に再開発された、いわゆるニュータウンで、子供が多い。仕事をしてい…

あじの干物とスローモーション

出入りの水道工事業者の社長が日曜日に日帰りで下田に行って、あじの干物を買ってきたと、そのうちのいくらかを分けてくれた。ここのあじ、小さいんだけどうまくて、おれはここのじゃないとと思ってるんですよ。父親と私が日帰りということに驚き、それだと…

誤解

国営武蔵丘陵森林公園。広大なので、サイクリングコースが全長17kmあるという。アップダウンもかなりある。中央口から入って、自転車を借りるのにもうけっこう並んだ。緑陰のなかを駆け抜ける、自転車専用道路の気持ちの良いコースなのだが、しばらく走って…

緑の年

この週末は日中30度に達するというが、渓谷や河原で地ビールでも飲みながら冷やしトマトを噛りたいものだ。10年くらい前、家族で出かけるときは、行きは私が運転、現地でこのようにアルコールを摂取してしまい、帰りは父親の運転ということがあたりまえにあ…

挨拶

上野某所で挙行された会所新開設派対(パーティ)。30坪くらいの空間に50人はいたかな。熱気がすごい。音響もでかい。日本人は10数人いたか。だいたいが中国人妻の夫である。感心するのは、中国人は登壇して大人数の前で挨拶する際に、皆堂々として声が大き…

川越

川越、人口35万3千余人。県内でもさいたま、川口に次ぐ第3位の人口を擁するが、なにより「小江戸」と呼ばれる歴史的な街並みで知られる。 2016年11月の日曜日、早朝の高田馬場駅に同業者有志が集まって、特急レッドアロー号で向かったのだった。車内は半分も…

涼州

明治通り、丸いガスタンクのみえる交叉点。 鉄鍋餃子味が可能なら羊肉串味だって可能だろう。 「涼州」とは現在の甘粛省のあたりらしいが、いわゆる西域とか辺境という場所で、古くから多民族が住んでおり、漢民族にとっては交通・国境警備の要衝であった。…

無人駅のポップな駅名標

無人駅のポップな駅名標。ここからちょっと北上すればひたち海浜公園があって、そろそろ例のネモフィラが咲き始めているだろう。南下すれば大洗がある。東はすぐに太平洋だが、西へ向けば水戸がある。阿字ヶ浦駅の所在するひたちなか市は人口15万6千。水戸、…

諸暨今昔

昨日の夕方5時半頃、強風になぶられた髪を手の腹で撫でつけながらパソコンに向かっていると、ドアが開いて父親の友人T氏が顔を覗かせた。長身痩躯の彼は長い腕を差し出して、「これ、ヴェトナムのお土産。お好きだと聞いていたんだけどなかなか渡せなくて」…

『ジャンプ』

愛している女がある日、りんごを買ってくると言って出かけたきり男の前からいなくなり、音信も途絶える。男はしゃにむに捜索を始め、手がかりはぽつぽつ見つかりはするものの、女の居場所までは辿り着けず、なぜ自分の前から女がいなくなったのかその理由も…

サラダピッツァ

2005年7月。その頃ぼくはまだ独身で、夏の土曜日の昼下がり、両親、弟と一緒に買い物に行き、その後食事などしたものだった。 江東区東陽町の東京イースト21に当時あったスーパー、生活創庫(現在はサミットに変わっている)で雑貨を買い、大通りを渡ったと…

「空の怪物アグイー」

長篇小説は繰り返し読んだりほとんどしないが、50頁くらいの短篇小説で2回、気に入って8回くらい読んだやつはある。最初学生の頃に読んで、その後忘却していた小説を何かのきっかけで想起し、本棚の奥から文庫本を引っ張り出してきて、働くおっさんになって…

都幾川沿い、それから二つの峠

埼玉県比企郡ときがわ町。人口1万1千余人。外秩父ののどかな田園地帯。都幾川沿いにある、水出しコーヒーが売りの小物屋に立ち寄る。ぽかぽか陽気で、桜の開花にもばっちりタイミングが合った。 水がきれいだから、季節になれば蛍もいます。このあたりでは細…