川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

秋の日はつるべ落とし

Hさんから西川口の用事で遅くなる旨連絡があったので、スーパーで総菜を買い、昼の残りのパンプキンスープと合わせて15分で食い終わると、なぜかウイスキーを飲み始めてしまい、いかんいかん順序が逆だと、それからウォーキングに繰り出した。川沿いの土手を…

川をゆく

昨日の晩は雷が鳴っていた。その時僕は家の2階にいて、夕飯を食ったばかり。階下でHさんとモモさんのお喋りする声が聞こえる。そのはざまにいかずちが聞こえてきた。それで自転車で錦糸町から来たモモさんは帰るのを早めることにした。雨はちょっと降ってい…

ぬるっとした感触

風だけ残った。夕方に雨はやんで、退勤の人らがぞろぞろ外に出始めた。皆傘を畳んでいるが、強風で帽子を吹き飛ばされた人を見た。 Hさんはいちにち蟄居。口内炎をふたつもつくっているから、寝てればと出がけに言ったが、ほんとうに3時間くらい眠ったらしい…

腹上の本

『回想のブライズヘッド』というおもしろい小説を読んだ後につづけて『緑の家』を読んだのだが、何頁もいかぬうちに放擲した。全然のれなくて、これを読むのは今じゃないなと思った。最初、文字の密度の濃い描写が数十頁つづく。密林の中に修道女を乗せたボ…