川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

花冷えにきのこ鍋

f:id:guangtailang:20190323171937j:image土曜日の仕事を午後2時で切り上げ、上野でHさんと落ち合い、大連発祥らしい何鮮菇(ホーシェング)へ。きのこ鍋の店である。花冷えだから温まるものが良いと考えて。Hさんは灰色のロングカーディガンを羽織っているが寒いを連発する。たしかに黒のロングダウンコートでもおかしくはない。中央通り沿いの雑居ビルの上にある店は白を基調に小ざっぱりとして、中国食堂的な蕪雑さはない。タッチパネルで注文。かねてより僕の太り肉を気にかけているHさんがきのこ類と豆腐、羊肉スライスを中心に選ぶが、横から僕がすかさず羊肉串5本を打ち込む。まあいずれにしろヘルシーですわね。Hさんが服務員を呼ぼうとスマホを弄りながらきのこ型の置物を何度か押すが、それはただの楊枝入れであった。ちゃんと目視確認しなさい。ゴマダレとマーラータレを選ぶ。食べる順番があるらしく、最初スウプを啜り、次にきのこ類、豆腐を入れ、その後羊肉を入れるとのことだ。この店の羊肉串は美味というほどではなかったけれど、いつの間にやら上野は羊肉串を出す店で溢れている。そうだとしたら、いっそ駅の中にも出店してしまいなさい。現地の小摊を模した風の店舗にし、立ち飲みのスペースも確保して。仕事帰りのサラリーマンが羊肉串をかじりながら青島ビールやハルピンビールや雪花ビールで流し込んだらよろしい。きのこ鍋は温まるは温まったがあとで腹が減って、アメ横センタービルの地下で零食を買い、家でむしゃむしゃしてしまいました。f:id:guangtailang:20190323172011j:imagef:id:guangtailang:20190323172043j:imagef:id:guangtailang:20190323172131j:image