川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

チャイナタウン(2日目)

朝、カーテンを開けると快晴。港湾を飛ぶ鳥。正面に鎮座する氷川丸山下公園をジョギングする人々。だが、鏡に映る壮年の顔はぶちゃむくれている。昨夜、塩分の摂り過ぎかも知れない。

f:id:guangtailang:20190317205917j:image新館5階で朝食を食べ、時間を見計らってチェックアウトし公園を散歩する。小さなかわゆらしい子供たちが親に連れられてたくさん繰り出している。

f:id:guangtailang:20190317210038j:image午前10時、日本郵船氷川丸の船内に入る。全長163.3mだから端から端まで歩くのも大変だが、縦にも大きく分けて4層構造くらいになっており、隈なく廻ったら結構な距離だ。下は一等客室。レトロな感じが郷愁を掻き立てる。

f:id:guangtailang:20190317210145j:imageデッキから正面にホテルニューグランドを臨む。

f:id:guangtailang:20190317210236j:image機関室から上を見上げる。

f:id:guangtailang:20190317210320j:image海上バスに乗り、赤レンガ倉庫で下船。そこから大さん橋へ。なぜ、大桟橋でないのか。それもWikipediaに書いてある。《前身施設は名実ともに桟橋であったが、2002年(平成14年)に完成した現在の大さん橋は構造的には“桟橋”ではなく“岸壁”であり、平仮名混じりの「大さん橋」が正式な表記である》。

f:id:guangtailang:20190317210333j:image昼飯。中華街は凄い人出だ。海上バスは空いていて穴場交通機関だな、少し値が張るけど。Hさんが上海料理しか狙っていないのは昨夕の一件でわかっているので、夥しい漢字の洪水の中で「上海料理」の文字ばかり眺める。そして、そのうちの1軒に入る。いかにも老舗といった構えで重厚感がある。2階に通されると店内は戦前の、いわゆるオールド上海をモチーフにしたような内装。Hさんも満足の表情を浮かべている。茄子の上海風味噌炒め。焼き餃子、上海焼きそば、寧波風ゴマのすり身入り白玉団子。うん、美味しい。彼女も今日は箸が進んでいるが、ことに白玉団子を気に入ったようだった。たしか寧波は白玉(湯圓 タンユェン)の発祥の地でなかったかしらん。昨年ちょろっと行ったが、落ち着いた城市で料理も美味かった。天一閣の様子は今もよく憶えている。この城市にも外灘があるのだが、夜そこでジェイ・チョウ周傑倫)の「七里香」を弾き語るやたらと歌の上手い青年がいた。洗練された衣服の女たちが川沿いを歩いていた。上海の陰に隠れているがメガロポリスの一角を成しているし、寧波にはまた行きたい。

f:id:guangtailang:20190317210446j:imagef:id:guangtailang:20190317210503j:image