川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

恐ろしき3月禿げ

f:id:guangtailang:20190301224741j:image先日散髪に行った。僕はいつも美容師に細かな注文はつけず、記録があるので前回と同じでと云うのだが、このたび、髪を濡らし櫛で撫でつけた様子を鏡越しに眼鏡をかけた状態でみることになった。平素、風呂上りは眼鏡をはずしているのでぼんやりとしかみえないのだが、それは無意識のうちに鮮明な像をみるのを避けているのかも知れない。額のM字は無論のこと、頭頂部の地肌も透けて、こんな風になり果てているのかと我ながら少し驚いた。親譲りの猫っ毛で元来ヴォリュームが出にくいのだが、これはいよいよきたな、43歳の春だからと思った。今夜、「あなたにはもうすぐ假头发(偽の髪)が必要なようね」とHさんに憫笑され、撮られた一葉。

f:id:guangtailang:20190301224801j:image時には少し変わった酒でもいってみよう。練り上げにごり酒。17度なんだが、飲むヨーグルトのようにするすると飲めてしまう。ほどほどで止めておかないと、けっこう酔ってしまう酒だろう。秋田県大仙市といえば、先月、大曲出身の知り合いが──といって僕より20近く年上のお客さんだが──タイに移住するため旅立った。彼の奥さんがタイ人で長いこと下町でタイ料理の店をやっておりずいぶん繁盛していたのだが、いろいろの事情があって夫婦で決断したらしい。極東の雪深い土地の人とインドシナの蒸し暑い土地の人が出会い、これからはふたりしてモンスーンに吹かれて暮らすわけだ。大曲の花火大会(全国花火競技大会)が凄いとは、彼に初めて聞いたのだった。ちなみに大仙というのは、合併前の大曲の「大」と仙北郡の「仙」をそれぞれ取ったとのこと。

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