川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

諸曁の夕暮れ

13日午後4時過ぎ、メガロポリス上海虹橋駅から高鉄(ガオティエ)に乗車する。諸曁(ヂュージー)から迎えに来てくれたのはHさんの息子、ディンディン。彼はバスケットボールをやっているが、黒のタンクトップに短パン、手ぶらのサンダル履きという練習帰りのような風体だ。前回会った時よりも少し太り、豪快になった感じがしたが、相変わらずよく気のつく男だ。こちらは相当に太って照り上げたわけだし、人のことをあれこれ言えない。f:id:guangtailang:20180818204201j:imageメガロポリスのターミナル。上海~諸曁はおよそ240km。f:id:guangtailang:20180818204222j:image
乗車時刻までしばらく時間があったので、どこかに座ろうとうろうろするも、人民が多過ぎて「没地方坐(メイディーファンズオ)」状態がつづく。ちなみに上海、杭州、そして諸曁も含まれる「長江デルタ」、Wikipediaによれば、「人口1億3,500万(中国総人口の10%)で中国GDPの22%を占める」らしい。まさにメガロポリスの名が相応しい。2楼奥の上海小吃なる店にやっとのこと空席を見つけ、ディンディンが水餃子などを取ってくれるが、ひとつ食べ、不味さに顔を見合わせる。日本だとなかなか率直に言いにくいが、大陸では服務員が傍にいても構わず「不好吃」と言う。f:id:guangtailang:20180818204251j:image自然光のみのプラットフォームを歩く。実際はもっと暗く、電光掲示板や高鉄のヘッドライトがひときわ明るく見えた。f:id:guangtailang:20180818204344j:image滞在中、世話になった农夫山泉のペットボトル。私がやたら水分を摂るので、ディンディンが常に補給しつづけてくれた。このどこに行っても目にするミネラルウォーター、本社がたしか杭州にあったと思う。f:id:guangtailang:20180818204331j:image午後6時過ぎ、Hさんのマンションに着く。窓から夕景を撮る。ここまで、台風の影響はほぼ受けなかった。すでに晩飯が用意されており、有難い限りだ。テーブル中央の鸭子(ヤーズ)はHさんの父親が飼っていたものを潰したので、新鮮で美味しい。スープが黄金色に輝いている。蟹は黑醋につけて食べる。
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f:id:guangtailang:20180818204348j:imageどんどん食べなさい、といつものように言われ、食べ過ぎる。今日も移動でたくさん汗をかいた。促されるまま裸でシャワーを浴び(無論、浴槽は無い)、一休みしているところをHさんに撮られる。パジャマを持参しなかったので、ディンディンのT恤(Tシャツ)を借りている。ジャストサイズだったが、我ながら随分とごつい。f:id:guangtailang:20180818204340j:imageさて、明日から寧波・舟山旅行なので早めに就寝。諸曁~寧波はおよそ160km。私、Hさん、Hさんの妹妹、ディンディン、ディンディンの女朋友の5人で行く。