当初、埼玉の日高市にあるサイボクハムに行く予定だったが、日曜日の早朝、まだ仰臥している状態のHさんが、今日はあの肉の専門店には行きません、と言い出した。オート三輪が路辺の石に乗り上げて転倒し、腰を痛めて入院中の母を見舞いに、私はもうすぐ中国に帰ります。あなたは料理ができない。だから、そんなにたくさん肉を買い込んでも仕方ないでしょう。それなら、あじさいか? そうですね、あじさいを見に行きましょうか。茨城(ツーチェン)でいい? ええ、ツーチェンでもいい。
筑波山北部、桜川市にある雨引観音(あまびきかんのん 雨引山楽法寺)の放し飼いの孔雀。
時間は前後するが、朝飯を食わずに出発したので、守谷SAのスタバに寄る。
低く垂れ込める雲の下、平野と山。
雨引観音はアップダウンが結構あるのだが、この石段を登り切ったところに人だかりができていて、孔雀が羽根を広げていたのだ。
孔雀(コンチュエ)と少年(シャオニェン)。
実際、雨引観音のあじさいはそれほどでもなかった。最盛期を少し過ぎている感があった。それで結局、帰り道に寄れるフラワーパークにまたも向かってしまう我々であった。
石岡市八郷地区の丘に立つ壮年。
この斜面にあじさいが植えられているのだが、こちらも最盛期ではなかった。ただ、散策するだけでも日頃の屈託が流される。「やすらぎの郷」というが、これはほんとう。