川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

雨なので

梅雨らしい天気。雨なので、キャンセルが1件ありました。

f:id:guangtailang:20180615140944j:image昨夜9時頃の隅田川沿いは涼しく、風に乗ってクチナシの甘い香りが運ばれてきます。ウレタン敷きのジョギングコースをずっと歩いていくと、終点の辺りにスキンヘッドの白人が仁王立ちしており、まだ未就学児に見える自分の息子を英語で叱りつけていました。半べその弟を、姉とおぼしきふたりが傍らで無言で見守っています。Hさんが中国語で、「なんで父親があんなに老けているのかしら」と言いながら通り過ぎました。僕は4人からちょっと離れたのち、「ああいう頭だからそう見えるのさ」と日本語で答えました。

f:id:guangtailang:20180615141031j:image事務所で愛用しているマグカップ。オカヤイヅミ氏「果物と文人」の中島敦とライム。他にも江戸川乱歩マンゴスチン、内田百閒とライチ、坂口安吾とマスカット、夢野久作と梨、西東三鬼とアセロラなどがあるようです。f:id:guangtailang:20180615141139j:imagef:id:guangtailang:20180615194002j:image中島敦『李陵』冒頭  集英社文庫)。

雨なのでデスクを整理していたら、池袋中文学校時代のテキストのぺらが出てきました。5年くらい前のやつかしらん。そういえば、当時は夜の教室のために事務所で予習したこともあった。懐かしいです。語学は「継続は力なり」の典型的なもののひとつで、家でいくらHさんの言葉を浴びていても、僕の中国語運用能力はこの頃の方が高かった。

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