川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

水海道

関東鉄道常総線水海道駅。朝方、身内の面倒なやりとりに巻き込まれて、ライン上でがちゃがちゃやった。当人同士であるふたりはすでに外出しているのだが、おれは塞いだ気分のまま、部屋の床に仰臥していた。ヴェランダ越しに輝く雲を浮かべた爽やかな空が見える。しばらく眺めているうちに、この夏のような空の下、ひたすら歩けば気分も晴れるような気がして、おれは外出の支度を始めた。そして1時間後には、関東平野のど真ん中にいるわけだった。

f:id:guangtailang:20180504145723j:plain駅舎の隣りのスーパーマーケットはブラジル系の店で、それらしい買い物客がいた。イートインもあった。常総市、人口6万余人。

f:id:guangtailang:20180504145912j:plain人は歩いていないが、歩道は整備されて広い。

f:id:guangtailang:20180504145959j:plain町中の公園。人はいないが、緑が青々している。

f:id:guangtailang:20180504150052j:plain国道354号線、鬼怒川に架かる豊水橋。歩道スペースが非常に狭く、基本的にクルマで渡る橋だ。

f:id:guangtailang:20180504150143j:plain橋の上から筑波山を望む。2015年には豪雨で川が氾濫して、地域一帯にかなりの被害をもたらした。

f:id:guangtailang:20180504150236j:plain誰かが北関東の平野の風景はアメリカのそれを髣髴とさせると言っていたが、おれもちょっとそう思う。廃墟のガソリンスタンドがあるからといって、これが必ずしもそうだというわけじゃないが、乾いて荒涼とした感じがそう思わせるのだろう。他方、信州や越後は面積的に広いが、山脈や森や田園の雰囲気がしっとりとしてのどかで、日本らしい風景と感じてしまう。

f:id:guangtailang:20180504153653j:plain五木宗レンガ蔵(ごきそうれんがぐら)が見える。水海道駅まで戻って、WeRunをみると7千歩近く歩いたようだ。モーションによってエモーションも上向き、おれは1輛運転の常総線、高速運転のつくばエクスプレスと乗り継いで帰ってきた。