川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

新潟市

f:id:guangtailang:20180316143718j:plainf:id:guangtailang:20180316143759j:plainf:id:guangtailang:20180316144834j:plain2013年2月16日、新潟市。今は成田から直行便が飛んでいるが、当時は2012年の日本政府による「尖閣諸島国有化」の影響で新潟空港からしかハルピンへの直行便が無かった。それでこの頃、新潟駅周辺で一泊して、翌日リムジンバスで空港まで行きハルピンへ飛ぶということを繰り返していた。2時間ちょっとのフライトだ。

ビジネスホテルの部屋のベッドに寝転がりながら、ちょうどひと月後、おれは37になる、その時も新潟かハルピンにいるかも知れないとふと思った。それから、接岸した流氷の上の曇り空に「北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ」の赤い文字が浮かぶ待受画面の携帯を弄り、私と同年の2月16日生まれを探すと、オダギリジョーがいた。

誕生日はほんとにまた新潟市に在った。

蛇足ながら、新潟の「潟」は中国人にとって馴染みのない漢字らしく、「瀉」の簡体字の「泻 xie4 シエ」と混同してシンシエと発話する人がほとんどなのだが、実際は「xi4 シィ」だ。Yahoo!知恵袋で回答している博識の人によれば、「中国語の泻は、水を注ぐ、流れ注ぐという意味であり、転じて下痢をするという意味で使用される文字です。一方、潟は外海と分離して出来た塩湖という意味です」。