川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

土手がハルピン

f:id:guangtailang:20180124212257j:plainf:id:guangtailang:20180124212352j:plainf:id:guangtailang:20180124212458j:plain東京23区に低温注意報が出た。冬季のものとしては33年ぶりだという。明日の最低気温がマイナス4度だから、水道管の凍結に注意せよと気象予報士。そして、日本海側には大寒波が居座っているという。

晩飯のあと、私は隅田川沿いの土手を歩いた。人ひとりが歩けるほどの除雪がされているが、踏み固められた雪は凍ってつるつるになっており、ずりんと滑りかけて、その感触にハルピンの街路を思い出す。吹きつける川風はびんびんに冷えて、頬は感覚をなくしてゆく。

しかし私はなんでこんなに心を浮き立たせているのだろう。前世は寒冷地の人間だったかも知れないと夢想して、200年前は中国東北地方に住まう満洲族だった。知らんけど。