川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

今年旅行したなかで

f:id:guangtailang:20171229164159j:image荒川区南千住(人口46,000余人)のタワーマンション群。ララテラスに仕事関係の雑具を買いに来る。冬らしく晴天がつづいており、涙ぐましいブルーの空に爽やかな心持ちだ。

今年旅行したなかで印象に残っているのは南信州の飯田かな。南と中央のアルプスのあいだにできた盆地、いわゆる伊那谷、そこを流れる天竜川沿いの町。イメージではもっと山脈が迫っているのかと思ったが、意外や望見するようなかたちで、のんびりした良い町だった。泊まった宿や舟下り、飲食店の人など地元の人もおっとりした感じ。空気もうまい。ただ、南信の中心にもかかわらずあまりに閑散としているとも言える。地の利の悪さゆえだろう。70年代後半のこの町にロケした『帰らざる日々』のなかで、6年ぶりに帰郷した息子(永島敏行)に母親(朝丘雪路)が、飯田も変わったろう、高速も通って、駅前になんとかもできて、みたいに喋るシーンがあるが、今度はアルプスに穴を開けて、10年後にこの町をリニア新幹線が通る(今、談合問題が取り沙汰されているけれども)。駅もできる予定。ストロー効果で却って地方都市が衰退してしまう例はいくらもあるのだろうが、両アルプスに抱かれ、天竜川の渓谷美が楽しめるこういう自然はそうない気がする。行ったことないが、しらびそ高原や星空で有名な阿智村もあって、観光資源には事欠かない。

f:id:guangtailang:20171229164208j:image3個の看板と1個の空札を回収する。

f:id:guangtailang:20171229174238j:plainf:id:guangtailang:20171229174349j:plainf:id:guangtailang:20171229174433j:plainf:id:guangtailang:20171229193001j:image井波律子『中国名言集 一日一言』(岩波現代文庫