川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

ジャパンスネークセンター

f:id:guangtailang:20171216230133j:plainf:id:guangtailang:20171216230230j:plainf:id:guangtailang:20171216230510j:plainf:id:guangtailang:20171216230658j:plainf:id:guangtailang:20171216231425j:plainf:id:guangtailang:20171216231554j:plain群馬県太田市やぶ塚温泉郷にあるジャパンスネークセンター(一般財団法人 日本蛇族学術研究所)。この度、2度目の訪問である。前回は2014年9月23日に来ている。まだ暑い時期だったので、3~5枚目の熱帯蛇類温室でボアコンストリクターを首に巻いて写真を撮ったり、6枚目の食堂でヘビ料理を食べたりしたものだ。今回は両方とも休業に入っている。1枚目の素晴らしい白蛇観音(はくだかんのん)は建畠覚造元多摩美術大学教授の作。

※以下にはスネークの写真がつづくので、苦手な人は見ないようにして下さい。

 

f:id:guangtailang:20171216232409j:plainf:id:guangtailang:20171216232455j:plainf:id:guangtailang:20171216232738j:plainf:id:guangtailang:20171216232831j:plainf:id:guangtailang:20171216233045j:plainf:id:guangtailang:20171216232937j:plainf:id:guangtailang:20171216233214j:plainf:id:guangtailang:20171216233313j:plainf:id:guangtailang:20171216233454j:plainf:id:guangtailang:20171216233813j:plain文字通り鎌首をもたげている。このコブラは非常に攻撃性が強く、人間を襲うように頭部を前方にのめり出し、ぺチンとガラスに当たる音が聞こえた。それ以上に私を驚かせたのが、その様子を微動だにせず見ている小学生とおぼしき黒縁眼鏡をかけた美少女の存在だった。彼女はこのあと午後3時に採毒室で行われた実演も非常に熱心に見ていた。

f:id:guangtailang:20171216235017j:plainf:id:guangtailang:20171216235208j:plainf:id:guangtailang:20171216235340j:plain先程とは違うコブラも鎌首をもたげて威嚇している。今現在この空間には大蛇と私しかいない。

f:id:guangtailang:20171216235848j:imagef:id:guangtailang:20171216235905j:imagef:id:guangtailang:20171216235922j:imagef:id:guangtailang:20171216235937j:imagef:id:guangtailang:20171216235954j:image採毒実演。白衣を着たドクトルのお話を聞けて非常に有益だった。ハブ、マムシ、ヤマカガシと日本に棲息する蛇を次々にケースから出し、独特のステッキを使って、その毒や性質、特徴、新聞に載った事故などを明快に説明。血清というのは全国でも限られた場所にしか常備していないという話は意外だった。兵庫だか大阪で咬まれた人がいて、近畿地方にその蛇の血清が無く、四国から取り寄せたとか。無毒のアオダイショウに触れるコーナーを経て、最後は餌やり。冷凍マウスをピンセットでつまみ生きているかのように動かすと、蛇は目にもとまらぬスピードで喰らいつき、巻きつく。隣りの若者が、「人間の反射神経じゃダメだな」と呟いたのも頷ける。

f:id:guangtailang:20171227110833j:plain江戸川乱歩シリーズ 明智小五郎』第17話「夜の墓場に踊る美女 夢遊病者の死より」。(東京12チャンネル、主演・滝俊介、河原崎長一郎赤座美代子他 監督・中川信夫)。1970年の藪塚が舞台。石切場が効果的に使われている。このシリーズ全体のなかでも傑作のひとつ。