川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

館林 ~誇る文豪 田山花袋(上毛かるた)~

f:id:guangtailang:20171216205907j:plainf:id:guangtailang:20171216210018j:plainf:id:guangtailang:20171216210120j:plainf:id:guangtailang:20171216210253j:plainf:id:guangtailang:20171216210351j:plainf:id:guangtailang:20171216210507j:plainf:id:guangtailang:20171216210604j:plainf:id:guangtailang:20171216210654j:plainf:id:guangtailang:20171216210743j:plainf:id:guangtailang:20171216210848j:plain田山花袋は栃木県邑楽郡館林町で生まれた。のっけから、あれ、館林って栃木だったんだと思う。Wikipediaによると、越境合併で現在の群馬県館林市(人口75000余)になったという。「つる舞う形の群馬県」(上毛かるた)でいうつるの頭の部分。また、夏場は摂氏40度に迫る苛酷な暑さで知られる町である。

花袋が当時の仲間と写っている写真をみると、彼はひときわ堂々とした体軀をしている。旧居の向かいにある記念文学館に花袋の身長を示したコーナーがあって、170cmあったそうだ。館内に代々木の書斎も再現されている。

1907(明治40)年に『蒲団』を発表。花袋自身を思わせる主人公の作家が女弟子に執着し、その弟子に去られたのち、彼女の夜着に顔をうずめて匂いを嗅ぎ、むせび泣くという内容で、これが当時の文壇にセンセーショナルに迎えられた。この小説以後、日本の自然主義文学は、事実を赤裸々に告白する「私小説」の方向で展開されることになる。