川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

鵞足炎の旅

f:id:guangtailang:20171211151224j:plainf:id:guangtailang:20171211152220j:plainf:id:guangtailang:20171211151303j:plainf:id:guangtailang:20171211151337j:plainf:id:guangtailang:20171211151418j:plainf:id:guangtailang:20171211151504j:plainf:id:guangtailang:20171211163836j:plainf:id:guangtailang:20171211151544j:plain2014年7月19日、紋別。オホーツク空港の建物を出た瞬間になんて清々しい空気なんだと感動した。

紋別公園の展望台から、人口22,000余の街が一望できる。

篠原涼子主演の『アンフェアthe answer』(2011)が冬の紋別で撮影され、凍てつくはまなす通りも出てきて惹かれるものがあったが、いかんせん私は夏に行って興が乗らなかったことと、それ以上に鵞足炎(鵞足滑液包炎)が完治しておらず脚を引きずっていたのでかっこ悪いなあという意識が先に立ち、夜の街区には繰り出さなかった。

ホッキョクグマの剝製、オホーツクタワー、流氷科学センター。真夏でもマイナス20度が体感できる厳寒実験室に入る。氷漬けにされた魚のオンパレード。夥しいクリオネの乱舞。

それにしてもこの時は脚の不調で旅程に支障をきたした。サロマ湖の周辺散策もショートカットせざるを得なかったし、博物館網走監獄は入館しながら旅いちばんの脚の痛さで全然廻れずに出てきた。オホーツクタワーは防波堤の端にあるので、そこまで500mくらい歩いていくのだが、それがもうつらい。我ながら情けなさに唇を噛んだ。すると後方から電気自動車がやってきて、若い運転手が「乗りませんか」と声をかけてくる。私が脚を引きずっているのがわかったのだろう。お言葉に甘えた。