川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

国師ヶ岳

f:id:guangtailang:20171106213619j:plainf:id:guangtailang:20171106213830j:plainf:id:guangtailang:20171106213909j:plain2006年10月9日、国師ヶ岳国師岳)。山梨県と長野県の境に位置する。10年以上の時間が経過したが、この時が父親と私のふたりで登った登山の最後なのだな。母親は何か用事があったかして、別行動だった。たまたま父親が数日前にトレッキングシューズを新調しており、それを試したくなった。当時実家にいた私は特に予定がなかった。ふたりとも根っから山登りが好きというわけでもないし、現在の父親は柴犬と散歩するのが休日の楽しみで、私はHさんとともに行動することを考えれば、これから先ふたりきりで登山することはまあ無さそうな気がする。

とにかく天気が良い一日だった。写真で見ても清々しい秋晴れだ。冷涼な空気を想像して登ったら、途中から汗びっしょりになり上着を脱いで腰に巻いた記憶がある。南の方角に富士山がくっきりと浮かび上がっている。道中、クルマの中でどんな話をしたのかもう忘却の彼方だが、きっと山下達郎荒井由実をかけながら、ぼそぼそと言葉を交わしたのだろう。