川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

長岡3 ~デッキについて~

f:id:guangtailang:20171004160103j:plainf:id:guangtailang:20171004160315j:plainf:id:guangtailang:20171004160403j:plainf:id:guangtailang:20171004160515j:plainf:id:guangtailang:20171004160614j:plainf:id:guangtailang:20171004160700j:plain2014年1月26日、アオーレ長岡。設計デザインは隈研吾の事務所。私が長岡に通っているあいだに出来上がっていった。駅大手口から空中通路(大手スカイデッキ)が延び、雨や雪に濡れずに直接アオーレまで行ける。

ところで、この通路は違うのだが、駅から延びる建築物として「ペデストリアンデッキ」というものがある。この言葉とその概念、いまいち人口に膾炙していない感じがする。特に年配の人には。以前、北千住駅構内でおばさんに道を尋ねられ、「ペデストリアンデッキを渡っていけば近道ですよ」みたいに答えたら、「そんな言葉で言われてもわかんないから」と少々キレられた。私も正直、ペデストリアンデッキと発話することに躊躇はあった。ペデストリアンてなんやねん。と自分でも思った。あとで調べると「歩行者」という意味だ。デッキというのは元々は船の甲板を指す言葉である。電車のデッキは乗降用の扉が客席と仕切られている車輛の扉附近の空間をいう。

試みにWikipediaを参照すると、ペデストリアンデッキの概念も単純ではないが、意訳がなかなかむつかしい。「歩行者回廊」では広場の機能が抜け落ちるし、「空中歩廊」では私もボーディング・ブリッジかと思ってしまう。上述長岡の大手スカイデッキもボーディング・ブリッジか展望施設みたいなネーミングではある(「空中通路」は私の表現)。

で結局、駅舎に接続している歩道橋兼広場を「駅前デッキ」と称したりもする。駅前デッキよりはペデストリアンデッキ言いたいなあ。