川の照り

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

たとえばこんなヌアンチィ

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「日本経営管理教育協会が見る中国 第239回−高橋孝治(日本経営管理教育協会会員)

中国北部の暖房設備はお湯の循環

 北京などを含めた中国北部の冬は非常に寒いと思っている日本人も多いであろう。事実マイナス何度にもなり、外はかなり寒い。しかし、中国で生活する人に言わせれば、多くの人が「部屋の中は暖かい」と言う。その秘密は中国語で「暖気(ヌアンチー)」という暖房設備のためである。日本のように個別の石油ストーブとかエアコンではない暖房設備があるのだ。

 「暖気」は、中国の山東省以北のほとんどの家に備え付けられているらしい。「暖気」の基本的構造は、担当する地域ごとに公共のボイラー室があり、そこでお湯を沸かし、配水管を通して各家庭に配られる。家庭の中ではお湯を通す放熱器からお湯の熱気を放ち、家の中は暖かいというわけだ。燃料切れや暖房による火災の心配もない。

 この「暖気」は、家の中のほとんどの部屋にある。通常の生活を送る部屋にあるのは当たり前だが、風呂場、トイレ、台所にもある。家庭だけではなく、職場、学校などでは人のいる部屋はもちろんのこと廊下や洗面所などにもこのような放熱器がある。「暖気」が装備されている建物のある地方は余程寒いということなのだろう。

中国北部で寒いと感じるのは10月後半

 ある中国人に言わせると「中国北部で最も寒いのは10月後半」だと言う。もちろん、単純な気温なら12月、1月、2月の方が寒い。これは「暖気」が、北京では毎年11月1日から動くことが決められているので、「暖気」の動かない期間が最も寒いという意味らしい。公共のボイラー室から「お湯が送られてくるか否か」で暖房は左右される。自分の好みで自由に動かせない。

「暖気」の室内温度調整は自由にできない

 「暖気」の稼働季節以外にもう一つの弱点は、「温度調節が自由にできない」ことである。例えば、「暖気」のある部屋で生活してみると分かるが、ボイラー室から送られてくるお湯が異常に高温のためなのか、暖気が異常に熱気を放つ日がある。逆にほとんど暖かくない日もある。先に述べた「最も寒い」10月後半や夏に使うためなのか、「暖気」の他に、部屋にエアコンも備え付けてられているところもある。そこでは「暖気」がほとんど暖かくない日はエアコンで暖房を入れればいいだけなので問題が少ない。

 しかし、「暖気」が異常に暑い日は、体が火照ってエアコンで冷房を入れないと、体の調子が良くないこともある。これは省エネに反することだ。

 「暖気」代は電気や都市ガスと同じように有料であり、設備のある部屋の広さに応じている。

暖気のある部屋は乾燥する

 暖気のある部屋では当然に部屋がとても乾燥する。そのため、「暖気」が動き出したら放熱器の上に濡れた雑巾などを置いておき、適度な湿度を保つようにする。これが「暖気」がある家に住む者の生活の知恵だという。「暖気」の動く季節は洗濯物の乾燥に困らない。

  (執筆者:高橋孝治・日本経営管理教育協会会員 編集担当:水野陽子)」