川、照り映え

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

独歩

f:id:guangtailang:20170807230741j:plainこの地ビールは岡山のどこかで飲んだのだったな。倉敷だったかな。名前が良いと思って頼んだ。独歩といえば独立独歩か国木田独歩だけれども、製造元の宮下酒造さんによるとさらに含蓄があるようだ。以下、引用。

「独歩」という言葉は、中国宋代の禅僧無門慧開(1183-1260)が編んだ公案集「無門関」の中にでてきます。 すなわち、大道無門(たいどうむもん)、千差路有り(せんしゃみちあり)此の関を透得せば(このかんをとうとくせば)、乾坤に独歩せん(けんこんにどっぽせん)とあります。 意味は、大道(仏道)に入る門は無く、到るところが道なれば、無門の関を透過して、あとは天下の一人旅である、ということです。 このように「独歩」という言葉には禅宗の深い意味があります。小説家の国木田独歩もこの無門関から名前を採ったのではないかと思います。 また、当社ではドイツタイプの地ビール醸造しており、独はドイツを意味します。