川の照り

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

食べ物

刈り込まれて

21日、晴れのち雨。池袋に蘭州拉麺と羊肉串を食べに来る。ついでに3ヶ月以上切っていないので散髪。思っていたよりも羊肉の片が大きく、食い切れなかった。照片では4本ずつ皿に分けられているが、5本食ったのは私。女は1本の途中までしか食わず、串に残った…

母校

午後、仕事で高校時代使っていた駅で下車する。何年ぶりだろうと考えて思い出せないが、まあ久しぶりである。ちょうど下校の時間と重なり、若人たちがぞろぞろ向こうから歩いてくる。中学生も高校生もいる。男子も女子もいる。今でも変わっていなければ中高…

黒色のところ

だいぶ以前から冷蔵庫の中にある阿胶糕。わりかし嵩張る箱に入っているから気になる。Hさんに字を教わりがてら、これは何なのかと訊ねてもどうも要領を得ない。ただ、女が食べるモノだと言うだけ。ある時、包装紙を剝いて試しに私もかじってみた。むやみに…

丝绸之路②

久しぶりに気持ちのいい晴れ。Hさんは昨日池袋で髪型を整え、今朝1ヶ月ぶりくらいに西川口へ向かいました。Gは洗濯物を干すとそれ以上家事をする気にもなれず、デーツをむしゃむしゃかじりながら、おれも散髪に行くかと一瞬考えましたが、どうも気乗りがし…

服务员

19日深夜。枕元にパソコンを置き、「大海嘯~中国 銭塘江の逆流」をNHKオンデマンドで。1985年の作である。舞台は浙江省。後頭部をこちらに向けて横臥する女が、ボリュームを下げてくれろと言う。そりゃそうだな。ごめんなさい。 浙江省出身の女は勿論大海嘯…

夜よ、濡らして

13日夜。デスクに向かい三浦哲郎『おろおろ草紙』(講談社文芸文庫)を読んでいると、外で男女の諍う声がする。女が、あんたは自分のことしか考えてないのよと言い、それに対して男がもごもご返している。障子を少し開き、前面の狭隘道路を覗いてみると、女…

ルベレンウェイシェンモブパーディヂェン?

ルベレンウェイシェンモブパーディヂェン?と訊かれたって、そりゃ、地震があることが日本列島の常態だからだよ。日本人は慣れっこなんだ。怖くないことはないが、皆覚悟ができているんだろう。ここに暮らす限り、大小さまざまな揺れと死ぬまでつきあってい…

テンソク

晩飯を食べている時、昔、中国に纏足という奇習があったですよねと向かいの女に振ってみた。相手は何のことかわからない様子で、箸のあいだに肉のかけらを挟んだ。こちらもテンソクの中文発話がわからないから、ジャオ(脚 jiǎo)の指をこうして内側に折り曲…

青空美容院

二三日前。晩飯を食べ終わり、隅田川沿いを浅草方面に向かって散歩する。こっちは久々に来たが、ブルーシートの段ボールハウスがかなり減った印象。それでもHさんは讨饭的人(タオファンダレン)に妙に興味を持つ。以前、餓死しないのかと心配げに言うから…

ピンチヒッター

自宅の面した狭隘道路に居ついているキャットを撮影。しゃがみ込んで、コロナの現在状況を知ってますかと訊くと、首を少し持ち上げた。 近所の精肉問屋が最近弁当を売り始めたので、試しに買ってみる。Hさんは中国人のご多分に洩れず冷めた米は食わない。 1…

私はコンデンスミルクを所望する

いちご狩り再び。これはもうHさんのリクエストというより、私の雪辱のようなところがあります。先週の徒労を同じ活動をすることの中で挽回したかった。 いちごはやはり栃木に行くべきだったのだと思い返し、去年訪れた鹿沼のビニルハウスへ。同じ轍は踏まな…

ハイリーピン

12日、夜。福建人の作ったハイリーピン(海蛎饼)と宇和島から送られてきた柑橘類を食べる。Hさんも西川口の会所で4個食べてきたというハイリーピン、小生も3個ぺろりといってしまいました。海鮮主体でさっぱりした味付けの福建料理は日本でもっと流行って…

耐雪梅花麗

11日、晴天。高速を走っている時、涙ぐましいブルーの空に白い富士山が輝くように浮かび上がっており、感動した。 越生梅林はまだ早かった。今週末から梅祭りだというが、それでもまだ早いだろう。2月下旬が見頃かしらん。 時間は少し遡り、日高市(人口5万5…

中華風アロスティチーニ

夜。御徒町の高架下で中華風アロスティチーニを10本食らう。Hさんは今月大陸に帰るのをやめ、飞机票を退掉するので連絡しろとぼくに命じるが、航空会社の番号にかけても全然繋がらない。ナビダイヤルでお繋ぎします、などとぺちゃぺちゃアナウンスが流れる…

口罩

夜。隅田川を渡り、地元の和食レストランへ。今日、Hさんは東京入管に5時間半滞在した。これはラグビーの試合が4試合まるまる入るほどの時間である。結果、3年の在留許可が下りたわけだが、彼女の心身の疲労を考えて外食に誘った。私も交付の窓口までは一緒…

黒い零食

25日。仕事終わりに北千住の大箱喫茶。スーパーフラットじみた黄色いキャラクター人形を店先に置き、サンローゼ時代の澀みや豪奢は後退したが、それでも店内ほとんどの席が埋まっている。相変わらず地元の老人たちの憩いの場であるのも微笑ましい。柱を囲ん…

たそがれどきはけうとやな

15日夕。ころ柿をスーツのポケットに忍ばせて業界の新年会に赴く。無論、裸ではなくラップにくるんである。 不忍池の弁天橋をとぼとぼ歩いていると、薄闇の向こうから若い男の甘ったれた中国語が聞えてくる。多少の興味ですれ違いざまに見やれば、同年代の女…

漂泊者

大晦日、晴れ。私は部屋や便所、Hさんはダイニングや玄関の掃除をしたあと、北千住に繰り出しました。人混みに揉まれながら目抜き通りを歩いていくと、不覚にも目的の喫茶店が閉まっていたため、思いつきで駅前のカラオケボックスに入ります。どうゆう風の…

歳末のコペンハーゲンクッキー、ジーヂュン、ジートゥイ

急に風が強い。壮年は頭頂部の透けた髪をめちゃくちゃになぶられ、それをままよとしている。 昨晩は今年最後の忘年会に参加し帰宅すると、テーブルの上にHさんが京橋まで行って買ってきたというコペンハーゲンのクッキー罐がふたつ載っている。それを今朝起…

飴色をかじる。

晩飯のあと、Hさんの買い物に付き合い、ついでに好物のころ柿を買う。ドラッグストアでは同業者のKに会う。これで二度目だ。来年の初め、彼からある立場を引き継がねばならない。そうゆう成り行きになった。 東京オリンピックの開催がだいぶ先の気がしてい…

ティンブドン事件

月が替わって今年もあと1ヶ月。インプラントの土台は周辺組織と結合しつつあるが、仮歯は来年になってしまうだろう。費用も期間も手順も事前に知ることができても、いざやってみるとまた違った感慨を抱く。ここに至るまで一進一退の攻防もあったが、やる前は…

蜜をなめる43才

1980年代の日本映画を観て、根津甚八っていい役者だなってあらためて思いました。2000年代に入ってからはさまざまな病を患ったり、交通事故を起こしたりと不運がつづき、最後は俳優業をやめるに至ったようですが、鬼籍に入った現在も、彼の功績はフィルムに…

烧烤━タフガイのいる風景

烧烤(BBQ)をやるからとHさんの上司W老师に誘われて、ひょいひょい西川口に出かけていった。どこでやるのかと思ったら案の定アナーキーなことで、会所の入口、雑居ビルのエレベーター降りてすぐの踊り場であった。煙や熱に反応するような機器は見当たらな…

視力補正器具

雨がびしゃびしゃと降りつづく。Hさんが前からの約束だし、すでに金銭を払い込んだので仕方がないと午前6時に起床し、支度を整え、錦糸町に向かった。伊豆修善寺に行く日帰りバス旅行の出発地らしい。パジャマ姿で玄関に佇むわたしの薄毛に冷たい雨粒が降り…

日本麻辣化計画

12日。Hさんの病院に駒込まで付き添い、昼前に終わったので隣り駅の巣鴨で上海料理を食う。彼女の好物という烤麸(カオフ)を注文するが、私はあまりうまいと思わない。例によって上海口味で、砂糖の甘みがつよい。見た目ほど濃い味ではなく、しっとり弾力…

さみしい海辺

10日、小春日和。さみしさの漂う11月の海水浴場。ぼくは波打ち際まで行ったが、振り向くとHさんはついてきていない。30mくらい後方で打ち捨てられたゴミの上に立ち止まり、顰めっ面をしている。そこまで戻り、けっこう波は荒いよと言うと、没有什么好玩と低…

醉蟹

4日、小春日和。最近、Hさんが気に入ってよく行っている巣鴨の上海料理の店。ぼくは初めてなのですが、蟹好きの彼女が醉蟹(ズイシエ・酔っぱらい蟹)を食べさせたいというのでひょいひょいついていきました。T恤いちまいでよいくらいの陽気で、街路を歩い…

榨菜の罐詰

29日午前9時。ベッドに横臥しながら昨夜の日本勝利に対するラグビー強豪国の反応をスマホで読んでいると、Hさんが新大久保にしか売っていない榨菜を買いに行くからついてきてくれろと言う。新大久保にしか売っていない榨菜とは何だと反問すると、上海姐がそ…

老いの微笑

19日夜、隣接区同業者団体との会食でローストチキンが出る。どこかなまめかしいかたち。向かいの主催者側の若者が慣れた手つきで肉を裂いていく。こちらは切り分けられた塊をかじるだけで楽なものだ。ジューシーで実に美味。ただ、右側でばかり噛むのはやや…

ストレス

月餅を食らう。今週は職務上のあれこれで心身ともに疲弊して、帰宅後、暴食にてストレスを発散するありさまだ。この400kcal以上ある月餅も食後に2個ぺろりと平らげてしまい、Hさんに窘められる。こちとらアルコールも入っているので、皿に残っている卵黄の…