川の照り

隅田川沿いに住む壮年が綴る身辺雑記

霧降高原

お盆休み後半を日光の霧降高原に遊んだ。あまり動き廻らないでのんびりしようと考えていたが、大笹牧場に2日連続で行くとは思わなかった。Hさんのリクエストである。ブラウンスイス牛が売りのこの牧場で牛乳を飲みながらジンギスカンばかり食べた。 宿泊し…

69年

【以下、ネタバレあり。尚、役名では呼ばず、俳優の名で呼んでいます】『颱風とざくろ』5~8話。緒形拳が谷川岳で死に、松原智恵子の初恋は終わった。あれから1年。彼女は髪をバッサリ切ってショートになり、テレビ局の新人アナウンサーとして働いている。こ…

潮わかめが思い出すサメ

颱風10号が超大型に発達した。それで、接近ないし上陸する頃ちょうど関西にいるはずの両親は旅程の大半をキャンセルした。ただ、復路で一泊する予定だった浜名湖の宿には行くらしい。私にも颱風と一緒に移動するような旅があった。2年前のお盆休み、岩手の浄…

エアコンをパワフル運転に。

2、3日前、Hさんと口論があった。僕も彼女も顔を歪めて自説を言い立てた。きっかけはよくあるように些細なことから始まるから書いても詮無いことだが、それでも少し書くと、家の3階が暑過ぎる、夕方熱がこもり布団がほくほくしてとても横臥する気になれない…

昭五郎のドラマ

【以下、ネタバレあり。尚、役名では呼ばず、俳優の名で呼んでいます】 『颱風とざくろ』3、4話を観る。この2話の監督は「ロマンポルノの職人」西村昭五郎。先に言ってしまうと、緒形は4話の後半、谷川岳で転落死する。松原が大学生の男らのひとりに同伴喫茶…

八月の蛇はエロス

予報によるとその土地の気温は36℃で、彼の住んでいる場所より1℃だけ高かった。たいして変わらないと鶴岡抄太郎は帽子も携帯せずに運転席に乗り込み、カーエアコンをぎゃんぎゃんに効かせながら東北道〜北関東道を疾駆した。昼頃、群馬県太田市藪塚町のジャパ…

繁矢のドラマ

日活・日本テレビ制作のテレビドラマ『颱風とざくろ』(1969)をDVDで。全13話のうち9話を監督した藤田繁矢は藤田敏八の前身というか別名である。以前から観たかった昔のドラマのひとつだが、このたびDVD化されたので即座に買って、第1、2話を観た。原作は石…

ぼんがぼんが(する壮年)

今日から8月。旧聞に属するが、中国北方の夏の風物詩、いわゆる「北京ビキニ」が非文明的という理由で当局から規制を受けているという。日本国内では馴染みが薄く、ビーチなどでたまに見かける程度、知る人ぞ知る北京ビキニであるので、どういうものなのか念…

ブルーベリー農園3 伊能先生、茨城県は犬の形をしているのですか?

27日。台風の影響で開催が危ぶまれていた隅田川花火大会だが、予定通り行われた。よほどの天候不良に見舞われない限り中止にできないのがこの花火大会なんだろう。 午後2時に仕事を終え、ちょっともやもやした気分が去らないので、行先も決めずドライブする…

横須賀男狩り

日活ロマンポルノ、『横須賀男狩り 少女・悦楽』(1977・監督 藤田敏八)をDVDで。2度目。70年代の横須賀が舞台で、舶来的な雰囲気がいいんですね。海がそんなに映るわけじゃないんですが、米兵がいたり、彼ら向けのディスコやバーがあったり、軍艦が鎮座し…

岬②

2日目も冴え冴えしない予報が出ていたのだが、朝、カーテンを開けると陽があった。海の上は青空が覗き、山の方は一面どんよりしている。朝飯を食い、多々戸浜を散歩してチェックアウトすると下田海中水族館へ向かった。これはホテル内の広告を見たHさんのリ…

岬①

日・月、伊豆下田で遊んだ。数日前にホテルを予約し、それから天気予報とにらめっこだったが、毎日微妙に予報が変わるので困った。で、当日朝、東京は雨がぱらついていた。しかしそれもすぐに止み、半島を南下している頃には雲間から陽が射し、南国の蒸し暑…

都電のち羊肉串

20日、曇天。荒川都電(東京さくらトラム)に乗って大塚まで行く。都電の停留場の間隔は短い。こまごました民家のあいだを走っては停まりの繰り返しだ。そして、ひっきりなしに乗降客がある。乗ってくる客をみていると半分くらいは75を超えているだろう男女…

濁流

区内のスポーツセンターで期日前投票を済ませ、帰りに眼下のプールを見やると遊泳者はほとんどいない。久しぶりの青空とはいえ平日の昼下り、気温もそこまで高くないのだからもっともなことだ。子供らの夏休みは20日からだっけか、その頃は台風の影響でまた…

蜜柑汁とブルドーザー

にっかつロマンポルノ、『昼下りの女 挑発‼︎』(1979・監督 斉藤信幸)をDVDで。ここにはロマンもポルノもなく、荒唐無稽なドタバタがあるに過ぎないといえばいえるのだが、極彩のパワーが横溢しているので最後まで観てしまう。いろいろと大らかだった時代に…

ブルーベリー農園2 もぐもぐタイムと昆虫

曇天。7月中旬といえばハイブッシュ系は終わって、ラビットアイ系の時期なんです。Hさんの強い希望により、先月24日に行ったのと同じブルーベリー農園に行ってきました。受付を済ませ、今回はリュック等手荷物は持ち込み禁止だったので、クルマの中に置きに…

キャリアウーマン

昨夜半から明け方にかけてすごい雨だった。ベランダの庇を叩く雨音に目が覚めてしまうほど。日中、雨は弱まったが躰がだるいので終日蟄居する。にっかつロマンポルノ、『ベッド・パートナー』(1988・監督 後藤大輔)をFANZA動画で。この映画についてはAmazo…

談話室へ

エスカレーターを降りた先の階段で老人が立ち止まって息を整えているので、鶴岡抄太郎は脇を通り抜けていった。すると老人のちっという舌打ちがかすかに聞こえた。自分の方が先だったのに若造が順番を追い越し入店するのかと思ったのだろう。しかし鶴岡にも…

薄明

にっかつロマンポルノ、『人妻暴行マンション』(1985・監督 斉藤信幸)をFANZA動画で。題名から想像されるようなハードヴァイオレンスな描写はない。外部(第三者)からの深刻な介入や打撃のない、その意味ではむしろほのぼのしたミニマルな夫婦生活が描か…

青春のうしろ姿

1980年代半ば、極楽寺駅附近にあるアパートの一室。じゃらじゃらとぶら下がった玉暖簾。70~80年代を切り取ったロマンポルノにはよく出てくる。私が幼少の頃にも両親が取り付けたやつがあったと記憶するが、最近はほとんど見かけない。とはいえ、地方の山間…

堂々たる蓮っ葉

にっかつロマンポルノ、『黒い下着の女』(1982・監督 斉藤信幸)をFANZA動画で。秀作。ところでMovie Walkerも映画.comもそうなのだが、記載されているストーリーと実際の内容が違う。特にラストが。この映画に限らず、ロマンポルノでたびたびそうである。…

ジュリー

昔、一度観たきりの『炎の肖像』(1974・監督 藤田敏八、加藤彰)をDVDで。ジュリーは私の親世代のスターなので全盛期をリアルタイムで見ておらず、格別の思い入れがないせいか、最初に観た時はところどころ挿入されるライブ映像が正直鬱陶しかった。同時期…

ボミワ

羊肉串5本盛りとクラゲの黒酢和え。 30日、雨。Hさんが雨だからやめましたと本来の予定をキャンセルする。相手方も雨だからやめましょうと言ったらしい。このように雨を理由に予定をキャンセルする行為を仮にボミワと呼んだところで差し支えないだろう。そ…

白の、

28日、昼。自宅に戻り、Hさんが西川口で買ってきてくれた猪脚(ぢゅーじゃお 豚足)をかじる。香辛料が効いているがにおいはそこまで強くない。テレビを点けるともっぱら大阪のG20サミット、それから私と同い年らしいスリムクラブが無期限謹慎処分になった…

途上

1980年代前半の山崎努を見るべく、「松本清張シリーズ・けものみち」(1982・演出 和田勉、脚本 ジェームス三木)をNHKオンデマンドで。主演は名取裕子。20代半ばで、ほぼ実年齢を演じている。当時、仕事上でトラブルに陥っていた名取に和田が直接電話して出…

ブルーベリー農園

23日、曇り。Hさんのリクエストでブルーベリー狩りへ。常磐道を下りて石岡駅を越え、東側の小美玉に至る。3つの町村の頭文字をとって名付けられたこの市の人口はおよそ5万。茨城空港を有する。 さっき東側と書いたが、目指すブルーベリー農園は石岡駅の北東…

烏の濡れ羽色

『道頓堀川』(1982・監督 深作欣二)をDVDで。前回観たのは15年くらい前だ。だから内容はほとんど忘れてしまっていたが、山崎努の烏の濡れ羽色のような撫で付けられた髪と、結末のあっけにとられた感触は記憶に残っていた。私がまだ20代だったあの頃から、…

中島葵の映画

日活ロマンポルノ、『OL日記 濡れた札束』(1974・監督 加藤彰)をDVDで。凡庸な作品だと思うが、70年代の匂いがぷんぷんする映画。時制をいったりきたりするが実直な筋運びで、70年代を撮りまくった藤田敏八のような洒落っ気や気分で筋が停滞するようなこと…

雨の匂いと血圧

過日の仙台旅行に先輩のT氏が血圧計を持参していた。温泉から戻り、タバコを吸うH氏が窓を50cmほど開けると、ザーザー降りの雨の音と匂いが部屋に入ってくる。やってみなよとT氏に促され、その場にいる4人が順順に手首に計りを巻いた。H氏は上も下も高い…

濡れた路面

15日午後9時15分頃、国分町の路面が照り映えている。 時間遡ってその日の午前中。業界青年会の団体旅行(21名)で仙台へ。朝から篠突く雨で、東北に至っても薄鈍色の空の下を新幹線は濡れ走る。青葉山公園からの眺望。 ニッカウヰスキー宮城峡蒸留所。会で長…